山形大学農学部

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就職・進学体験記

「2017年学部系統別実就職率ランキング」【農学系】第3位
 出典:サンデー毎日「2017年学部系統別実就職率ランキング」(2017.8.13号)


山形大学農学部の受験生・在校生の皆様への応援メッセージです。

【2010年度農学部卒業】

食農環境マネジメント学コース
砂山 綾子

新潟県立長岡向陵高等学校出身
●研究テーマ:「集落活動による集落営農組織の営農と後継者確保への効果」

私はまず就活を始める前に、夏休みに地元食品会社で5日間のインターンシップを経験しました。短いインターンシップでしたが、就活前に初対面の社会人の方と接することで自分の長所・短所を知ることができました。10月末に初めて参加した合同説明会では、敵であり仲間である同じ就活生の多さと真剣さを感じ就職活動を開始しました。私は出身地である新潟県内での就職を希望し、新潟県内で行われる合同説明会や企業説明会に参加しました。業界や社名だけで選ばず、どんなライフスタイルで今後暮らしていきたいか、私ならその会社でどんなやりがいが感じられるか、などを考えて企業選びをしました。
就職活動は思っていたよりも長引きましたが、6月に食品会社2社から内定を頂くことができました。就職活動中に教員免許取得のため教育実習もあり教員になりたい気持ちもありましたが、私の場合は勉強不足のため採用試験は不合格に終わりました。
農学部では進学、公務員、高校の教員、一般企業、就農など幅広い選択肢があります。一般企業でも、「人」と「農」・「食」は切り離すことはできないので、どんな業界にもつながります。ですから、農学部へ進学したからといって将来が決定されるわけではありません。どんな経験をして、どんなことを感じ学んできたかによって決まってくると思います。

食品・応用生命科学コース
酒出 はるな

宮城県泉館山高等学校出身
●研究テーマ:「アルデヒド代謝酵素遺伝子欠損マウス卵の培養系における発生障害の分子メカニズムの解明」

私は動物を扱う研究室に所属しているため、自分の都合で就職活動を進められるという状況ではありませんでした。就職活動が本格的に始まる時期には、卒論テーマも決定しており研究室中心の生活を送っていたため、実験と就職活動の両立に苦労しました。もちろん、そのことに焦りや不安はありましたが、限られた時間に集中することで効率良く活動することができたと思います。就職活動をするにあたっては、一般的には自己分析が重要だといわれていますが、あまり意識はしませんでした。就職対策本などに書かれていることを鵜呑みにするのではなく、これまでの自分を振り返って、みえてきた自分の考えや軸となるものなどを自分の言葉で伝えることが大切ですし、その方が相手に伝わりやすいと思います。面接には、飾らないありのままの自分で臨むということを常に心掛けていました。就職活動はやり方も時期も人それぞれだと思います。人が内定をもらったなどと聞くと焦ることもあるかと思いますが、あくまでも自分は自分です。後悔しないように自分の足でどんどん動いてほしいと思います。
必ずしも研究内容が就職に結びつくとは限りませんが、大学は、自分のやりたいことを見つけたり、将来の可能性を広げることができる場です。いろいろなことに関心を持ち、充実した大学生活を送ってください。

食品・応用生命科学コース
佐藤 寛

宮城県仙台市立仙台高等学校出身
●研究テーマ:「肺胞マクロファージにおけるNOの輸送とシスチン・グルタミン酸トランスポーターの関連」

私は大学3年の10月ころから就職活動を始め、4年の9月に仙台市消防に内定を頂きました。就職を考える際自分にはどんな職業があっているのかを考え、いろいろと悩んだ末に人の役に立ててかつ自分の経験が活かせるものとして、消防士になりたいと考えるようになりました。私は小学生の頃からバスケットボールを続けていたため、体を動かすことが好きであり、またその活動で得た経験を消防士として活かせるのではないかと考えたからです。
最初の頃はどのように勉強していいかも分かりませんでしたが、その後インターネットや参考書などで詳しい試験情報を調べ、自分に足りないところから重点的に勉強するようにしました。部活や研究があったため「短い時間でいかに効率よく勉強するか」を考えて勉強していました。特に朝に勉強する習慣は良かったと思います。ちなみに一般企業への就職活動は一切行いませんでした。中途半端になることが一番嫌だったからです。
最後に農学部を目指す高校生へ。私は農学部で自分の好きな研究をしながら消防士という職業に就くことができました。具体的に将来やりたいことが決まっていなくても、今自分がやりたいこと、今しかできないことを大切にしてほしいと思います。そうすれば自分の可能性を大きく広げることができると思います。

植物機能開発学コース
木村 薫

山形県立上山明新館高等学校出身
●研究テーマ:「最上紅花の系統解析を中心とする栽培ベニバナの遺伝的解析」

私が就職を考えるきっかけとなったのは、3年次の夏休みに1週間経験したインターンシップでした。受け入れ先は山形県の菓子製造を行なっている会社です。大学でも食品安全・衛生に関する授業を勉強してきましたが、実際の現場を体験したことで製品の安全性や衛生の重要さを学び、より理解を深めることができ、また、自分に足りない部分を知ることができた貴重な経験になりました。インターンシップは、就職活動のためもありましたが、視野を広げて見識を広げるために大きな意味があったと思います。また、2・3年次では、本学でのガイダンスに参加して業界研究や社会人としてのマナーなど、就職活動や社会人になってから必要なことを事前に学んだことで、インターンシップはもちろん、就職活動中は自信を持って行動することができました。就職氷河期とも言われていたのでたくさんの苦悩がありましたが、友人と励まし合ってきたからこそ乗り越えられ、自分自身や様々な企業を知る良い機会にもなりました。
高校生の皆さん、大学では良い刺激を与えてくれる人にたくさん出会えると思います。様々な知識や経験を吸収して、実りの多い大学生活を送って下さい。

森林科学コース
佐々木 賢哉

山形県立山形南高等学校出身
●研究テーマ:「外来樹種ニセアカシアの生態に関する研究」

私は民間企業の内定を頂くことができました。就活で必ずある面接で「失敗から学ぶ」という点について述べます。 多くの就活生は、面接で失敗することもあるかもしれませんが、必ずその内容を振り返って、修正していくことが大切です。他の人と指摘しあってもいいと思います。手応えを感じた面接でも不合格、またはその逆、ということはよく起こります。これはやはり自分の思い込みと、相手方の考えの相違の表れだと思います。
私の場合、面接で受けた質問は全て記録しておきました。それに対して、回答を丸暗記するのではありません。自分の考えや主張となる部分をまとめておくのです。私自身、就活後半期の面接では、要点を先に述べて、後から補足していくという話し方を意識する場面が何度かありました。これは、面接で受けるような質問に対して普段から考えていないか、そうした形式の対話に慣れていないのだと痛感しました。 そして、自分の考えをまとめるとき、皆さん自身は何を持って自らを表現するのか、それがサークルやアルバイト、ゼミ、卒論であるのです。就活が全てではありませんが、そこに、毎日を真剣に取り組むことの本質が凝縮されてくるのではないでしょうか。

水土環境科学コース
川添 一輝

宮城県立仙台向山高等学校出身
●研究テーマ:「庄内砂丘砂における水の砂層浸潤メカニズムの解明」

私は、化学メーカーから内定を頂き、来年度からは農薬の営業をすることになりました。
私は、人と話すことやいろいろな場所に行くことが好きで、営業という仕事に興味がありました。また、農業に携われる仕事をしたいとも考えていました。特に、化学メーカーに興味があり、農薬の製造販売しているメーカーを志望し、就職活動を始めました。
就職活動では、ほかの学生と比較されながら選考が進みますが、自身、他の学生に比べ優っている面というのはよくわかりませんでした。なので、就職活動で一番考えていたことは、自分がどんなことをしてきたかを整理して、それをどんなふうに話したら興味深い内容になるかを考えました。面接では考え方や何を経験したか、ということが聞かれます。部活動での経験や研究内容、友達のこと、旅行のことなど、地方大学でしか経験できないことなど、話せる内容はたくさんありました。十分に学生生活を楽しんで、自分の殻にとじこもらずに色んなことを経験したことが就職活動に活きたと思います。
高校生の皆さんにとっては「就職活動はまだ先の話」です。大学生になると就職に有利という言葉よく耳にすると思いますが、大学で経験することは損得で左右してはいけないものと思います。だからこそ、いろんなことが経験できる大学を選択し、学生生活を満喫してください。

安全農産物生産学コース
蕪木 峻

宮城県仙台向山高等学校出身
●研究テーマ:「ケイ酸を施用したイネのストレス耐性についての研究」

私は山形大学大学院への進学が決まりました。私が大学院へ進学しようと思ったのは、自分の研究テーマについて、さらに勉強してより高度な研究を行いたいと考えたからです。私は研究室に配属された3年生のころからぼんやりと大学院への進学は考えていました。4年生になり卒業研究に取り組むうちにその意思はどんどん強くなっていきました。植物を使った実験では、なかなか思う通りに結果が出ないことや、植物の管理自体が非常に難しいなど、常に考えたり、悩んだりの繰り返しでした。しかし今では、実験方法を自分で考え、結果を分析し、いい結果が出たり、また課題が見つかったりといった日々がとても楽しいと思えるようになりました。また、本や論文を読んで勉強し、自分の知見を広め、自分の実験を改善したり、新たな視点を加えたりと研究自体も充実させることができるようになったと思います。
そして何より、山形大学農学部のある鶴岡は、農学を勉強するのにとても適していると思います。庄内には山、川、海がそろい、お米や果樹、野菜などの特産物も非常に多く、それらを研究の対象にしている人もたくさんいます。また、近くには慶應大学の大学院の入った鶴岡メタボロームキャンパスもあり、従来行われてきた農学の研究に最先端の科学技術を応用することも可能になりました。
最後になりましたが、山形大学の農学部では実際の農業に触れながら、農学の勉強や研究が行えます。このように整った環境こそが自分のやる気につながっていると感じています。農学部に興味のある方は是非、山形大学の農学部で研究してみませんか。

【2010年度大学院修了】

生物生産学専攻
紺谷 健

奈良県立李駒高等学校出身
●研究テーマ:「砂層の不均一構造の形成とその降下水移動への影響」

私は来年の4月から事務職員として、山形大学への就職することになりました。何故、事務職員として就職することができたか。それは山形を好きだという気持ちが誰よりも強かったからだと思います。大学に進学した当初、私は山形で就職する気などまったくありませんでした。しかし、6年間の山形での生活を通じて、私は地元の奈良にない魅力を持つ山形にとても惹かれていきました。月山や日本海など雄大な自然、また農産物にもだだちゃ豆やさくらんぼ、スイカなど魅力的なものがたくさんあります。そしてスキーやサーフィンなどのスポーツも楽しむことができます。
私は山形のおかげでとても充実 した大学生活を送ることができました。そしてこの山形の魅力をより多くの人に知ってもらいたい、充実した大学生活を送る手助けをしたいという想いで山形大学の事務職員として働くことを決めました。これから就職活動をする皆様へ就職活動の際、最も重要なことは自分を知るということです。自分がどのような仕事がしたいか 、どのような志でその企業を受けようと思ったのかを自己分析し、言葉として表現できるようにすることです。自分を表現できるように訓練することはグループディスカッションや個人面接にとても役立ちます。最後になりますが進学を目指す受験生の皆様、体調管理に気をつけ万全の体制で受験を乗り切ってください。

生物資源学専攻
梅津 麻実

山形県立長井高等学校出身
●研究テーマ:「フシコクシンによる発芽促進機構の解明」

私は高校生の頃、生物と化学が好きでした。高校生の頃はまだ、将来についての明確なビジョンを持つことはできなかったため、自分の好きな科目に関係する分野について大学で深く学んでみようと思いました。大学のパンフレットを見ていて、農業、食品化学、遺伝子工学など幅広い分野で社会に応用できる農学に興味が沸き、山形大学農学部を志望し、進学しました。大学では、様々な分野の講義を通じて、『自分は何に興味があるのか、何がしたいのか』が明確になっていきました。私は、分子レベルから生命について研究することに特に興味を持ち、研究室では遺伝子・タンパク質工学の技術を使って様々な実験を行ったり、学会で研究成果を発表したりする中で、研究という仕事の面白さに気付き、より深い知識を得るために大学院に進学しました。そして、将来は研究に関わる仕事に携わりたいと考えるようになり、それを目標として就職活動に励みました。来春からは、食品の安全性を調べる研究所の職員として働く予定です。
皆さんも自分の好きなこと、知りたいと思うことから自分の将来がみえてくると思います。本大学で、様々な事を吸収し、考え、自分の道を見つけてくれることを祈っています。

生物環境学専攻
修士2年 須藤 泰典

茨城県立土浦第二高等学校出身
●研究テーマ:「ブナの開花頻度の個体差に気象とサイズが与える影響
-豊作年以外の開花はなぜおこるのか-」

私は今年山形県職員に無事内定いたしました。試験の対策として集団討論や面接試験の準備にも力を入れていました。なぜなら近年は公務員においても人物試験が重要視されてきているからです。そうした対策の一部は普段の学生生活を通して実践しました。
集団討論や面接では、相手の意見を聞いてかつ自分の意見も述べます。たいていグループとしての意見をまとめることになります。その練習という意味もこめて、普段から研究室のゼミやその他のプレゼンテーションを聴く機会では議論します。講義で質問することも、自分の意見を述べる訓練になります。初めのうち、手を上げて意見を言うことははずかしいです。でもそのうち慣れます。しかも、もし失敗したとしてもゼミ等ではまず許されます。周りの人はフォローしてくれますし反省すればよいです。訓練しなかった結果、試験当日に失敗する方がよくありません。訓練を重ねて、ゼミ等ではみんなの意見を反映させた独りよがりにならない意見を言えるようにします。さらに、内容は論点がズレておらず目的に即していることも大事です。
普段から試験を意識して学生生活を送ることによって、学業と就職対策の両方とも実践できて有意義だと思います。

生物環境学専攻
修士2年 佐々木 達哉

宮城県仙台第三高等学校出身
●研究テーマ:「樹木の肥大生長に影響する気象要素と過去の気候復元」

私は農学部で林学について学んできたので植物や環境保全に携わる仕事がしたいと思っていました。そのような理由から、春採用の時期は環境コンサルタントやリサイクル商社などの技術職の選考に応募していました。しかし、私はそのような企業にご縁がありませんでした。なので、夏休みの頃には就職活動をお休みし、修士論文の調査に専念しました。
その時に感じたのは、私が研究調査において山形県中でサンプリングをしてきた行動力を生かせる企業は他にあるのではないか、ということです。そこで夏休みが終わって、秋採用が始まってからは視野を広げて、商社やメーカーなどの営業職を中心に選考を受けました。その結果、11月に建築資材メーカーから内定をいただくことができました。人事部の方は「農学部から採用したことはなかったが、面白い人材だと思った」という評価をいただきました。
高校生の皆さんは農学部の学生は食品会社や農学に関連した企業に就職するものと思っているかもしれません。だとすると、私の就職活動の結果は少しイレギュラーなものに思えるでしょう。しかし、農学は応用科学です!視点を変えることで別な成果が生まれることもあります。自分の考えを固めずに柔軟な発想で大学生活をガンガン楽しんで下さい。