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水田・森林生態系の長期モニタリングと調査に関する国際シンポジウムを開催しました

2025年8月25日(月)から29日(金)にかけて、本学部において「気候変動に対する植物および土壌の応答に関する水田・森林生態系の長期モニタリングと調査に関する国際シンポジウム(International Symposium on Long-Term Monitoring and Investigation of Rice Paddy and Forest Ecosystems for Plant and Soil Responses to Climate Change)」を開催しました。

ドイツ、中国、韓国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、パキスタンなどからの招待講演者を含め、合計69名の方々にご参加いただきました。参加者の国籍をみると、日本人21名のほか、中国29名、インドネシア4名、ドイツ3名、ベトナム3名、韓国3名、パキスタン2名、さらにアフリカおよび東南アジア出身者4名でした。日本人以外の参加者が全体の約7割を占め、名実ともに国際的なシンポジウムとなりました。

シンポジウムの冒頭では、本学国際担当副学長・村山秀樹教授による歓迎の挨拶と、主催者である程為国教授による開催趣旨の説明が行われました。続いて、「気候変動に対する植物および土壌の応答に関する水田・森林生態系の長期モニタリングと調査」をテーマに、招待講演を含む口頭発表23題とポスター発表30題、あわせて53題の発表が行われました。特に、水田の長期連用試験や森林生態系の長期調査に関する成果について、各国から集まった研究者がそれぞれの成果を紹介し、活発な意見交換が行われました。

シンポジウム初日の夜には、学部内で懇親会が行われました。懇親会の前には、山形大学花笠サークル「四面楚歌」による華やかな花笠踊りの披露があり、会場を大いに盛り上げました。その後の懇親会では、主催者と留学生たちが用意した鶴岡特産のだだちゃ豆や有機米の料理に加え、中国、インドネシア、韓国、タイの代表的な料理も並び、国際色豊かな食事を楽しみながら、研究者同士の交流を深めました。また、会場では全30題のポスター発表の中から基調講演者が選考した「ベストポスター賞」が発表され、京都大学と東京農工大学の大学院生が受賞しました。

シンポジウム期間中には、参加者の皆さんが本学部で行っている実験圃場の見学をはじめ、各年代の庄内砂丘黒松林や、50年以上栽培が続けられている砂丘地ビニルハウス水田、大学農場の有機水田などを視察しました。さらに、山形県農業総合研究センターや、衰退が進む蔵王のアオモリトドマツ林、最上地方のそば栽培現場も訪れ、実際の現地調査や地域農業の現状について理解を深めました。また、相馬楼での文化体験、羽黒山と国宝五重塔の参拝、最上川舟下りなどの観光もあわせて楽しみ、日本の自然や文化にも触れて頂きました。

参加者の皆さんは、学術的な交流に加えて日本の自然や文化を体験することで、国際的な絆をさらに深める機会となり、今後の国際共同研究の発展もさらに期待されます。

 

■掲載日:2025.09.08