「山形大学シードル2026」3月19日より販売開始
本商品は、本学部附属やまがたフィールド科学センターエコ農業部門(高坂農場)で生産しているリンゴを原料とし、醸造はHOCCA WINERY(奥羽自慢株式会社・山形県鶴岡市)、企画・販売は山形大学生活協同組合が行っています。
本商品の最大の特徴は、リンゴ栽培に欠かせない「受粉樹」の果実を原料として活用している点です。受粉樹は結実を安定させるために植えられるものですが、その果実は通常、生食には適しません。しかし、シードルに加工することで、受粉樹由来の酸味や渋み、香りが調和し、複雑で奥行きのある味わいを生み出しています。お酒初心者の方やアルコールが苦手な方にもおすすめしやすい一本です。
今年は約900本の販売を予定しており、完売した場合には、売上の一部が「山形大学基金」等へ寄附され、学生支援のために活用されます。
山形大学生協店舗(小白川・飯田・米沢・鶴岡)のほか、同組合ホームページからも購入いただけます。
【山形大学生協HP】https://www.yamagata.u-coop.or.jp/
| « 農学部附属やまがたフィールド科学センター 技術専門職員 佐久間 拓也 » ※学長定例記者会見発表コメント リンゴの栽培を担当しております、農学部技術職員の佐久間です。 農学部高坂農場のリンゴ生産の概要と今季の栽培についてお話しします。当農場では、40アールの面積で114本のリンゴを12品種栽培しております。キズや色が悪いものはジュースやジャムに加工して販売していますが、それでも余剰が出た場合は廃棄となります。フードロス削減の観点からも、意義のある取り組みだと考えています。 今季の栽培についてですが、夏に高温で雨が降らず、枯れてしまう枝があったり、果実の肥大が悪かったりとリンゴにとっては厳しい年でした。ただ、病気が少なかったため、収穫まで元気な葉っぱの数が多く、最後まで光合成をしっかり行うことができました。 シードルの味をさらに追求するため、ただ甘い、酸っぱい、ではなく、奥深いものとなるよう、リンゴの品種や割合を工夫しています。今年は昨年と比較して、ふじが増、グラニースミスが減、王林、紅玉は同程度となっております。さらに今年はメイポールという小粒で味の濃い品種が収穫できました。 この品種は学生実習で収穫作業を行いました。皆さんとてもいい表情でリンゴを実際に見て、触って作業していました。自分で収穫したものを実際シードルとして味わうことを通して様々なことに思いを巡らせて欲しいと思っています。 この希少な品種が、シードルの風味にどのようなアクセントを添えてくれるのか、私自身もとても楽しみです。ぜひ、皆様に当農場を感じていただき、一緒に今季のシードルを楽んでいただければと思っております。 |
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≪ 奥羽自慢株式会社 製造部 石塚 雅英 » ※学長定例記者会見発表コメント 「山形大学シードル2026」について、製造担当の立場からご説明させていただきます。 山形大学シードルは2023年から製造を開始し、本年で4年目を迎えました。今年も発売を迎えられることを大変嬉しく思っております。 本シードルの特徴は、山形大学で栽培されたリンゴを原料としている点にあります。原料の状況を共有しながら酒造りを進められることは、製造者にとっても大きな意味があり、毎年原料への理解を深めながら仕込みに取り組んでおります。 また、大学で栽培されたリンゴが加工を経て、より付加価値の高い商品として世の中に出ていくという点も、この取り組みの大きな価値だと感じています。 本年は受粉樹の品種構成が昨年から変更となり、原料リンゴの個性にも変化が見られました。また、収穫されたリンゴは昨年より糖度・酸度ともに高く、果実の力強さを感じる出来となっていました。そのため、過度に手を加えるのではなく、リンゴ本来の持つ魅力を素直に表現することを意識して仕込みを行いました。 出来上がったシードルは、すっきりとした飲み口の中に心地よい酸味とやさしい甘さが感じられ、お酒単体でも食事と合わせても楽しめる味わいに仕上がっています。 製法については、これまでと同様に瓶内二次発酵を採用しています。酵母が発酵の過程で生み出した炭酸ガスを閉じ込めることで、きめ細やかでやさしい泡立ちを実現しています。 また、本年のシードルでは瓶内二次発酵によって生じた酵母由来のオリを適度に残すことで、爽やかさの中にも味わいの深みとふくらみを持たせることができました。 今年も原料の個性を活かした仕込みを行う中で多くの発見があり、製造に携わった者としても納得のいく仕上がりとなりました。 このシードルを通じて、多くの方に山形大学様の取り組みやシードルの魅力を知っていただくきっかけになれば幸いです。 |
■掲載日:2026.03.09


