精米一粒当たり窒素量および一穎花当たり窒素量と精米一粒重が精米中のタンパク質含有率に与える影響
     
松田裕之・藤井弘志・安藤豊・柴田康志・横山克至・森静香・小南力

日本土壌肥料学雑誌 71-1, 41-46 (2000)
 

1990年から1996年に、庄内支場および庄内地域現地ほ場で「はえぬき」と「ササニシキ」を用いて、精米一粒当たり窒素量および一穎花当たり窒素量と精米一粒重が精米中のタンパク質含有率に与える影響について検討した。得られた結果の概要は以下のとおりである。
1)「はえぬき」、「ササニシキ」ともに、穂揃い期の窒素吸収量と穎花生産効率には負の相関が、穎花生産効率と精米中のタンパク質含有率には負の相関が認められた。
2)「はえぬき」、「ササニシキ」ともに、一穎花当たり窒素量と精米一粒当たり窒素量には正の相関が認められた。
3)「はえぬき」、「ササニシキ」ともに、穂揃い期の窒素吸収量が13.0gm-2未満の場合、精米一粒重と精米中のタンパク質含有率には負の相関が認められた。
4)「はえぬき」、「ササニシキ」ともに、精米一粒当たり窒素量および一穎花当たり窒素量が同一レベルの場合精米一粒重が重い試料で精米中のタンパク質含有率が多くなった。
 

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