インドネシア・スマトラ東岸におけるサゴ生産
    
江原宏・山本由徳・安藤豊・新田洋司・スラマット スサント
 
SAGO PALM 6, 28-33 (1998) 
 

key wourds:Growing area, Indonesia, Local variety, Morphology, Sago palm, Starch yield, Simatra
 

要約:インドネシアのスマトラ東岸地域におけるサゴ生産と利用の状況を調査した。リアウ州ベンカリス県とインドゥラギリヒル県には有刺サゴヤシと無刺サゴヤシが生育しており、南スマトラ州バンカ県のバンカ島では有刺サゴヤシと無刺サゴヤシが同一地域に混在していた。デンプン収穫(未乾燥)と乾燥デンプン価格は、ベンカリ島ではそれぞれ約250kg/本(サゴ樹1本当たり)、Rp350〜500/kg、インドゥラギリヒル県では150〜300kg/本、Rp350唐00/kgとみられた。バンカ島における収量は不明であったが、乾燥デンプン価格はRp400〜500/kgであった、サゴヤシデンプンの利用形態としては、リアウ州では麺(sohun, sabo mie)と菓子(hunke, sago rendang, kerupuk sagu)が、南スマトラ州では菓子(kertek, getas)あるいは練製品(pempek)が中心であった。