魚道
魚道とは、河川を横断して設けられ魚類の移動を阻害する、あるいは阻害する可能性のある、 堰・頭首工・ダム等の構造物にその障害を軽減、除去するために設置された水路または装置などのハードのものから、 それらの組み合わせとしてのソフトなシステムをいう


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【プールタイプ魚道】
 水路に隔壁を設け、魚が休息できる場所を設け、プール部分を確保し、プール部分が階段的・断続的に連続することで高度差(高低差)を稼ぎ、魚を登らせる形式の魚道

▼階段式魚道
 水路に水平部と切欠き部のある隔壁を階段状に配置した魚道。プールを階段状に連結した単純な形で、多くの河川に設置されている。


▼アイスハーバー式魚道
 水路の中央に非越流部を、両側に越流部のある隔壁を階段状に配置したもの。水位の変動に比較的良く対応すると言われる。
  @黒川魚道、水無川魚道など

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【阻流板式魚道】

▼バーチカルスロット魚道(深導流壁式魚道)
 流れを制御する阻流壁によって底層部に緩流を発生させる。水位変動に影響が少ないことが長所である。
 一方、スロットから噴出する流れによって阻流壁の裏側に巻流が発生し、底層に緩い流れが出来ることで、特に小型魚は流れ方向に向いてしまうため、 スロット下層部の遡上経路を見つけ難いことが欠点である。
  @赤川熊出頭首工

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【粗石付斜路式魚道】
 水路の斜面に礎石を埋め込んだ魚道で、適切な配置と勾配であれば、浮遊魚や底生魚双方の遡上を可能にする。
 一方、粗石の形が様々であり、配置を計画図面に表しがたいこと、魚道勾配をプールタイプ魚道より緩くする必要から延長が長くなるといった問題点がある。
  @立谷沢川(最上川合流部直上流)

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