・手取川扇状地の水理地質構造
石川県手取川扇状地の堆積層の構造と地下水の流動状況を明らかにするために,井戸の検層や探査手法を用いた調査を行っています(石川県委託 〜H23)。
研究テーマ
平成30年度の研究課題
企業との共同研究
地滑り監視システムに関する研究
・七五三掛地すべりの地下水動態
鶴岡市東部の七五三掛(しめかけ)地区で2009年2月末から地すべりが発生し,400×700mの斜面が約6m移動しました。多数のディープウェルや集水井を設置して地下水排除が行われ,同年7月に沈静化しました。豪雪地帯である同地区で,地すべり活動の大きな原因である地下水の挙動について調査を行っています。
七五三掛地区南方からの遠望
注連寺境内の七五三掛桜(2010.5)
棚田にできた地割れや陥没
深度別地下水ポテンシャルの測定
水質分析用地下水の採取
比抵抗に基づく地層係数による層区分
手取川扇状地
2009年に動いたBブロックの地下水の
電導度分布
標高の高い北方からブロックに向かっ
て電導度が高くなる傾向がある。
全般に電導度は,左図が示す11-12月
は5-9月より増加した。これは,融雪水
の影響がなくなったり,地下水排除工
によって浸透水が排除されたことを反
映していると考えられる。
電気探査の電極設置