主な研究内容(俵谷研究室)
・熱帯のおける菌根菌の生態と植生修復への利用
 菌根菌が熱帯の生物多様性にどのように関与しているかを明らかにし、荒廃した熱帯雨林の植生を菌根菌の接種により修復する技術の研究をしている。インドネシアの大学、試験場と共同研究をしている。具体的な研究内容は、熱帯雨林、草地、畑に生息する菌根菌をトラップ培養により分離し、植物生育促進能が高い菌を用いた接種試験をしている。
 
 
・菌根共生系を利用したリン資源の利用
 リン鉱石の枯渇に対応するため、土壌中のリン酸の有効利用及び新たな利用方法について研究している。菌根菌と共生することで生育が著しく改善する好菌根性作物および品種のスクリーニングとそれらを用いたリン酸投入量の削減を試みている。また、菌根菌の菌糸が土壌中に放出する有機酸、ホスファターゼによる新たなリン酸獲得機構を解明している。


・混作における菌糸ネットワークのはたらき
 2種類以上の植物が同時に生息している混作の利点を明らかにするために、アーバスキュラー菌根菌の外生菌糸ネットワークに着目し、菌糸による物質の移動について研究している。






トップページへ