2011年度 主な研究内容(程研究室)    English


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・自然安定同位体を用いた土壌炭素の循環規則の解明
 
 植物にはC3植物とC4植物に分けることができる。C4植物はC3よりも光合成の効率と13C/12Cの自然存在比が高くなっている。つまり、植物の安定同位体自然存在比を用いて、植物由来の炭素が土壌中でどのように循環しているかを調べることができる。本研究室では主に水田土壌を対象としてイネ(C3植物)とタイヌビエ(C4植物)の光合成炭素の循環と蓄積について研究している。今年度からは畑地土壌についても実験を開始した。
 

・CO2濃度と温度の上昇による地球環境変動がイネやダイズの作物とその生態系に与える影響
 現在、大気中のCO2濃度は約380ppmであり、本世紀中には485ppm〜1000ppmまで上昇すると予想されている。温暖化は気候変動を引き起こし、食料生産、植物土壌生態系にも影響を与える。そこで本研究室ではイネやダイズなどの作物およびその生態系を用いて、CO2濃度上昇と温暖化が植物土壌生態系にどのような影響を与えるかを農業技術研究所と共同で研究を行っている。



・植物・土壌生態系におけるCH4とN2Oの生成メカニズムと削減対策
 温室効果ガスにはCO2以外にもCH4、N2O、フロン類などがある。CH4とN2Oの温室効果の強さはCO2を1としたときそれぞれ約20倍、約100倍にもなる。水田土壌から生成されCH4はイネを経由して大気中に放出される。またN2Oは化学肥料によって畑から放出されている。本研究室ではCH4とN2Oの生成メカニズムと削減対策の研究をしている。





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