
- Q.水土環境科学コースの教育、研究には、物理が絡んでくるので不安。
- A.確かに物理を避けて通ることはできませんが、高校で物理を勉強してこなかった学生のために、必要な基礎知識を習得する講義を用意しています(2年前期)。安心して来てください。
- Q.汚れた水をきれいにする技術について,もう少し学んでみたい。
水域の生態系について詳しく知りたい。
水を評価するための指標と,実際に水を評価判定している団体はどこにあるのか?
下水汚泥で肥料を作ることに興味がある。
- A.いずれも水土環境科学コースで勉強や研究ができます。
- Q.水土環境科学コースでは,実際に下水処理場の見学に行くのか?下水処理に関わる仕事に就く人はいるのか?
- A.水土環境科学コースでは,農業農村工学に関わる施設見学を重視しています。その見学先の候補に,下水処理場もあります。なお,下水処理場のうち,主に農村部で見られる農業集落排水処理場には,農業農村工学(農業土木)系の公務員,コンサルタント,建設業者が関わっています。
- Q.土壌と水の関係などは研究されていないのか?
- A.土壌の中の水の移動に関する研究は,安中先生の得意分野です。また,肥料に由来する窒素成分が土壌中でどのように変化するか,については石川先生が研究しています。梶原先生が長年研究を続けている湧水(わき水)の水質には,土壌が深く関わっています。その他,土壌と水の両方を扱う研究に興味にある人は,水土環境科学コースで勉強することをお勧めします。
- Q.田舎にもコンサルタントがいるのか?コンサルタントではなく,公務員が設計や調査をしているところもあるのか?
- A.都会,田舎にかかわらず,公務員が自分で設計や調査をすることはあります。ただし,高い専門知識が必要となる設計や調査に関しては,コンサルタントに依頼することになります。それぞれの地方にあるコンサルタント会社は,多くの場合,農業土木事業協会,建設コンサルタント協会,および各県の測量設計業協会のホームページに登録されているので,参考にして下さい。そこから個別の会社へのアクセスもできると思います。
- Q.他コースよりも公務員になりやすい,というのは本当か?植物コースは忙しく,公務員の勉強が難しいようです。
- A.他コースのカリキュラムについてはよく分かりませんが,農業工学系の職種(国家公務員では農業農村工学,地方公務員では農業土木または総合土木)といで公務員試験を受けるなら,水土環境科学コースで勉強することをお勧めします,ということです。試験の競争率も下表の通り,農業工学系は,他のコースとの関連が深い農学系,畜産系,林学系よりも低いようです。
- Q.公務員試験にはどのような問題がでますか?
- A.国家公務員採用試験については人事院のホームページ,地方公務員採用試験については各都道府県や市町村のホームページに情報が掲載されています。出題形式や難易度については,一般の書店でたくさんの問題集が市販されていますので,一度手にとってみてください。基礎的な項目に関する問題が多いので,公務員を目指している人は,2年次から専門科目にしっかり取り組むことが合格につながると思います。水土環境科学コースでは,採用試験の出題内容に関する講義(例えば,水理学や地盤工学)がたくさんあり,試験を意識した教育も行っています。
- Q.地方から進学しているのですが,地元に就職するにはこのコースが有利ですか?
- A.他コースの学生の就職先については分かりません。確かな情報は,水土環境科学コースの場合,公務員,建設コンサルタント,建設業に就職する人が多い,ということです。その中には,地方公務員や土地改良区,地元に根付いた企業も含まれていて,国から地方に至るまで,水土環境科学が活躍できる幅広い職場があります。
