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 現在の主な取り組み

 @ 管理に要する基礎データ集積の効率化と情報共有・活用の推進 

 対象動物の動態や各自治体の対策達成状況などの基礎情報を随時集積していく作業は野生動物管理の基本となる「順応的管理」に不可欠です。また、被害予防や対策意欲を向上させるために、そうした基礎データを隣接する自治体間で共有していくことも重要です。そこで、(1) 野生動物の分布情報、(2)捕獲・目撃情報、(3) 被害情報(農業被害、生活被害、人身事故等)、(4) 対策状況(対策達成状況)、などを地理情報として効率的集積し、情報共有と活用を推進するためのシステムづくりを、山形県みどり自然課、及び森林研究研修センターと協働で進めています。

         

図:Google Earthを利用した情報共有システムの試作−各市町村の対策状況


※上記の成果を以下のサイトで公開しています
山形県委託研究大型野生動物生息動向調査のページ


 A 簡便な個体群モニタリング手法の開発 


 東北地方において、近年新たに流入が確認されているニホンジカやイノシシについての低コストな個体群モニタリング技術の開発と、人口減少地域(担い手不足地域)における持続可能なニホンザルやツキノワグマなどの個体群モニタリング手法の検討を行っています。

     

写真:調査者の経験に左右されない低コスト個体群モニタリング技術の開発



 B 野生動物個体の遺伝情報モニタリング 


 ニホンジカやイノシシ(イノブタを含む)などの分布動態等を把握するための遺伝子サンプル集積体制の構築(福島大学との共同研究)を推進し、遺伝学的側面からの保護管理への応用を検討しています。

         

写真:庄内ではじめて撮影されたイノシシ。ここ数年で山形県内におけるイノシシ目撃情報は増加しています


 C 鳥獣対策の担い手育成 


 山形県園芸農業推進課と協働で、地域の生業や生活様式の現況に即した対策事業の指導を主体的に行える担い手育成事業を進めています。

         

写真:集落点検の進め方に関する実習風景


 D 研究交流会を通じた産官学の情報共有の推進 


 「人口減少地域における野生動物管理」という新たな課題に挑戦するためには、大学-行政-民間の連携強化を図り、共通課題に関する更なる相互理解が不可欠です。そこで、野生動物管理分野において、これまで中核となる拠点がなかった東北地方を対象とした、産官学の関係者が参画する研究交流会「東北野生動物管理研究交流会」を企画・運営しています。

       

         第1回交流会           第2回交流会

要旨集はこちらからダウンロードできます
 ◆ 第1回山形大会(2015年3月7日開催)
 ◆ 第2回福島大会(2015年11月28日開催)

 ◆ 第3回仙台大会(2016年11月12日開催)


  
      写真:福島大会の様子(左:ポスター発表、右:公開講演)


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