山形大学農学部食農環境マネジメント学コース

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4年生の研究テーマと一言

研究テーマ「水田経営における省力・低コスト技術の経営的評価」

三浦泰貴さん(2015年度卒

三浦泰貴さん
(2015年度卒)

農業というとどのようなことをイメージしますか? 田んぼでおじいちゃん、おばあちゃんがほのぼのと農作業をしている様子が浮かぶ人も多いのではないかと思います。 しかし、私が研究対象としている庄内地方の農業法人では高性能機械やラジコンヘリコプター等で農作業を行い、パソコン上でGISという地図ソフトを使って経営管理をするなど、先進的な技術を用いて農業をしています。私の研究では、最新の開発技術( 鉄コーティング播種技術: 種籾を鉄でコーティングして直接田んぼに播く技術) の導入によってどのような成果が得られるか解析しています。

私は食農環境マネジメント学コースで、たくさんのフィールドに赴き現場の方々から直接お話を伺ったり、経営学や会計学を勉強することによって、幅広い視点から食料・農業・環境について考える実践的なスキルを身に付けることができました。卒業後もこうしたスキルを積極的に活かしていきたいと考えています。

研究テーマ「トマト生産地域の成立とその背景としてのトマト食習慣の定着」

山下美保さん
(2015年度卒)

 普段何気なく口にしている野菜や果物、肉や魚はいつから日常的に食べられるようになったのでしょうか。例えば、現在スーパーにいつも置いてあるトマトは、いつ日本に渡来したのか正確な年代はわかっていませんが、江戸時代では観賞用の植物として認識されており、食用としてトマトが導入されたのは明治期と言われています。しかし、導入されてすぐに日本中で食べられるようになったわけではありません。生産量の増加や栽培方法の変化、新たな品種の登場と言った生産的要因の他に、調理法の開発や食の欧米化といった消費的要因など、様々な要因が変化したり加わったりしながら、現在のように日常的に食べられるようになりました。

 私が学んでいる食農環境マネジメント学コースでは、このように「食」を取り巻く環境を地域に密着しながら学ぶことができます。「食」に対してアプローチしていく視点は幅広く、6つの分野から総合的に知識を身に着けていくことができます。また、多角的に広く学んでいくことができる一方で、集中的に学びたいことに関しては掘り下げて追及することができるコースであるため、好奇心旺盛な人にぴったりなコースだと思います。