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Department of Food,Life and Environmental Sciences , Faculty of Agriculture,Yamagata University

Safe and Reliable Agricultural Production

コース紹介

      

●概要●

 近代的な農業は食料の生産性を高め、大幅な増産を達成してきました。しかし、同時に環境汚染、農耕地の崩壊などをもたらし、異常気象による凶作や肉食の増加なども加わり、世界的な食料供給は不安定な状況になることが懸念されています。このような背景から、今後、私たちは環境を保全しながら、安全な農畜産物の持続的かつ安定的な生産を目指す必要があります。
 本コースでは、このような問題を科学的、技術的に解決できる人材の養成を目的とし、フィールドワーク重視の教育を通じて、人や家畜、環境にやさしい安全な農畜産物を安定的に生産するための専門的な知識や実践的な技術を学びます。具体的な教育研究分野には、作物学、野菜園芸学、果樹園芸学、観賞植物学、植物病理学、動物生態学、栽培土壌学、畜産学、生産機械学があります。

●目指す人材●

環境を保全しながら、安全な農畜産物の持続的生産を担える人材の養成を目指します。卒業後の進路は
1)地域の農業を支える国や地方の公務員、JA等の職員
2)安全・安心な農畜産物・食品の生産を行う民間企業
3)研究を深化させるための大学院進学
青年海外協力隊や非政府組織(NGO)など、海外での農業技術支援や生活改善支援、さらに農業の自営を目指す人の養成も視野に入れた教育を行います。

●学習目標●

農業生産現場で、気象変動に対応した環境保全型農業を技術的に指導できる人材を養成するため、フィールド中心の体験的な実験・実習を重視し、循環型で、安全な農畜産物の生産に関する科学的な理論の構築と実践的な技術を修得します。具体的な教育目標は以下の通りです。

(1)安全な農畜産物の生産に取り組んでいくための総合的な知識や技術
(2)様々な分野の視点における安全な農畜産物生産に必要な基礎科学と基礎技術に関する知識と、それを応用できる能力
(3)安全な農畜産物生産の専門技術に関する知識と、それを問題解決や研究開発へと応用できる能力
(4)地域的・国際的視点を持ち、社会の要求を解決できる能力
(5)論理的に物事を考え、自分の考えを伝えるコミュニケーション能力、設定された条件の中で計画的に仕事に取組み、
 まとめる能力


●ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)●

安全農産物生産学コースでは、基盤教育及び学部の専門教育を通じて、以下のような知識と能力を獲得した学生に「学士(農学)」の学位を授与します。

1.豊かな人間性と社会性
(1)環境や農業に関心を持ち、主体的、自律的に学習できる。
(2)安全な農畜産物の生産を担える人材として倫理観と責任感を持って対応できる。
(3)地域的・国際的な視点を持ち、社会の要求の解決に向けて他者と協働的に取り組み、より良い社会づくりに貢献  できる。
2.幅広い教養と汎用的技能
(1)環境や農業の現状を認識し、適切に判断して行動できる。
(2)設定された条件下で計画的に仕事に従事し、得られた情報やデータを客観的に分析して取りまとめ、それらの物  事を論理的に考え、社会に活用できる。
(3)自らの考えを伝え、幅広く発信できる。
3.専門分野の知識と技能
(1)安全な農畜産物の生産に取り組んでいくための総合的な知識及び技術を身に付けている。
(2)様々な分野の視点における安全な農畜産物の生産に必要な基礎科学と基礎技術に関する知識と、それを応用でき  る能力を身に付けている。
(3)安全な農畜産物の生産に必要な専門技術に関する知識と、それを問題解決や研究開発へと応用できる能力を身に  付けている。

●カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)●

安全農産物生産学コースでは、安全農産物生産学コースの学生が体系的かつ主体的に学習できるように教育課程を編成し、これに従って教育を行います。

1.教育課程の編成・実施等
(1)コース教育目標を達成するために必要な教育課程を編成する。
(2)安全な農畜産物の生産に取り組んでいくための総合的な知識及び技術を身に付けるための幅広い分野の科目を設  置する。
(3)様々な分野の視点における安全な農畜産物の生産に必要な基礎科学と基礎技術に関する知識と、それを応用でき  る能力を身に付けるための専門科目を設置する。
(4)安全な農畜産物を生産するための専門技術に関する知識と、それを問題解決や研究開発へと応用できる能力を身  に付けるための専門科目を設置する。
2.教育法
(1)フィールドでの体験的な実験・実習を重視した、安全な農畜産物の生産に関する科学的な理論の構築と実践的な  技術が身につく専門教育を展開する。
(2)地域的・国際的な視点で、農業生産現場の課題を捉え、解決に向けて計画的に取り組み、得られた成果を適切に  まとめて伝える能力を培うための授業を拡充する。
3.教育評価
(1)学習者が到達度を確認できる明確な成績評価基準を策定し、コース教育課程を適時、点検・評価する。
(2)安全な農畜産物の生産に対する幅広い興味と好奇心を持ち、主体的・自律的に学習に取り組む姿勢を評価する。

●取得可能資格●

     
取得可能な資格の名称 資格の
認定機関
卒業時
資格取得
受験資格の付与 資格取得のための条件
高等学校教諭一種免許状 
農業・理科
各都道府県教育委員会 教職課程を履修し、所定の単位を修得して、卒業すれば免許状を取得できます。
        

 

山形大学農学部
食料生命環境学科
安全農産物生産学コース

〒997-8555
山形県鶴岡市若葉町1-23

E-mail 
nousei☆tds1.tr.yamagata-u.ac.jp
(※メールアドレスの☆は@に置き換えてください)
教育研究支援室 安全コース担当