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ひらめき☆ときめきサイエンス「生物の多様性を考える」を開催しました

 令和元年度ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI「生物の多様性を考える-土壌微生物・植物・昆虫間の相互作用-」を9月28日(土)に本学部で開催し、県内外から18名の高校生が参加しました。
 このイベントは、独立行政法人日本学術振興会の研究成果の社会還元・普及事業の一つとして、大学の講義や実験を体験しながら科学の楽しさや日常との関わりを理解してもらおうと、全国の高校生を対象に今年で12回目の開催となりました。

 開講式では、林田光祐学部長が「“ひらめき・ときめき”は一番大事な視点。農学がどういう学問なのかを感じてほしい」と挨拶。続けて実施代表者の安田弘法理事が科研費について説明し、「夢を描いてチャレンジしてほしい」と激励しました。
   
▲林田学部長(左)と実施代表者の安田理事(右)

 佐藤智准教授による講義が行われ、当研究の概要について紹介しました。受講生たちは少し緊張気味の様子でしたが、佐藤准教授のユーモアあふれる授業にリラックスした様子でした。

 俵谷圭太郎教授による実験「土壌微生物を観察する~菌根菌の役割~」では、顕微鏡を使用し、菌の採取に挑戦。菌根菌が植物に及ぼす影響を観察できるよう、家に持ち帰って観察できる「菌根菌キット」が配られました。
    

 西澤隆教授、村山秀樹教授による実験「植物を分析する~ポリフェノールの役割~」では、
植物の防御物質の一つであるポリフェノールに注目し、普段は触れる機会のない大学の実験機器を使いながら、さまざまなお茶に含まれるポリフェノール量を測定しました。
    

 佐藤智准教授による実験「昆虫を観察する~植性と昆虫類の関係~」では、実験圃場に移動し、除草処理を行った区画、未処理の区画からサンプルを採取し、受講生同士が協力しながら、それぞれに含まれる昆虫を計測。グループごとに結果を発表し、また差異が生じる理由について考察しました。

    

 修了式では、林田学部長から一人ひとりに「未来博士号」が授与され、受講生からは「高校とは違った勉強で楽しかった」「大学生からいろんな話が聞くことができた」「また参加したい」など感想をいただきました。 ご参加いただきました高校生のみなさん、ありがとうございました。
   

(2019.10.4)