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第10回「知の拠点庄内」シンポジウムを開催しました

 令和2年12月20日(日)、鶴岡市先端研究産業支援センター・レクチャーホールにおいて、第10回「知の拠点庄内」シンポジウムを開催しました。「知の拠点庄内」は、庄内地域の4つの高等教育・研究機関(慶應義塾大学先端生命科学研究所、東北公益文科大学、鶴岡工業高等専門学校、山形大学農学部)が互いの知を集結し、学術面での連携を目的に2010年にワークショップ委員会を発足したもので、これまで、シンポジウムを通して研究成果の地域還元を図ってきました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症への対策としてオンライン参加も可能とし、来場13名及びオンライン62名の合計75名の市民の方々が参加しました。
 今回のテーマは「庄内らしい有機農業のかたちを考える」です。はじめに、横地 洋 氏(農林水産省 生産局 農業環境対策課 課長)によるオンライン講演「日本と世界の有機農業の実態」、次に、髙橋 和博 氏(鶴岡市農林水産部 部長)による講演「鶴岡市における有機農業の現状と今後の展開」が行われ、世界と鶴岡市の両方の視点から見た有機農業について、それぞれご講演をいただきました。
 続いて行われたのは、有機農業を実践している方や志して学んでいる方6人による、車座座談会「有機農業の技、教えてください」です。除草や害虫への対策、土作りなどについて、ベテランのお二人からは、次々に経験に基づく貴重なアドバイスがされました。最後には、進行役の本学部 平 智教授から、「『庄内らしい有機農業のかたち』はあるかないか、あるとすればどういうものだと思うか」との質問が出され、それぞれのお考えを伺うこともできました。
 今回のシンポジウムは、これからの庄内にとって「有機農業」は大きなキーワードになることを実感する充実した内容になりました。多くのみなさまにご参加いただき、ありがとうございました。

   
▲横地 洋氏による講演             ▲髙橋 和博 氏による講演
「日本と世界の有機農業の実態」        「鶴岡市における有機農業の現状と今後の展開」


▲車座座談会「有機農業の技、教えてください」   


■掲載日:2020.12.24