農学部公開講座「農学の夕べ」
農学とは、衣食住との関わりをベースとし、人類の生存、生活に貢献することを目標とした総合科学です。本講座では、様々な分野からのアプローチで農学を紹介し、「農学」が総合科学であることを感じていただくとともに、その最新の研究についてわかりやすく解説します。
令和5年度「農学の夕べ」のご案内
下記の日程で開催します。すべて座学で受講料無料です(要事前申込)。秋の夜長に農学はいかがでしょうか。皆様のご参加をお待ちしています。
講義日程
開講日 | 講義テーマ | 講義概要 | 担当教員 |
第1回 |
アグリテックが農畜産業を変える日が来る!? | 日々、デジタル技術の進化は続き、農業、畜産業にもデジタル技術を活用する“アグリテック”の分野の進化が止まりません。将来はたくさんの機械を一人で操り、想像できないほど生産性が上がる未来も夢ではない!?最近のトレンドであるChatGPTがもたらす貢献や、Deep Learningなどを活用によるこれからの農畜産について解説いたします。 | 助教 市浦 茂 |
第2回 9月28日(木) |
食品の機能性研究について | 食品には3つの基本的な機能として、ヒトが生きていくうえで最も重要な栄養機能(一次機能)に加え、感覚・嗜好機能(二次機能)、健康の維持や増進に関与する生体調節機能(三次機能)があります。私の研究室では、食品に含まれる非栄養成分の三次機能に注目して研究を行っています。本講義では、食品の三次機能の研究方法やそこで得られた成果を社会に還元する保健機能食品制度に加え、最近の研究内容についてご紹介いたします。 | 准教授 叶 奈緒美 |
第3回 10月5日(木) |
「メタボローム解析」を用いた農産物の品質評価 | 野菜や果物を多くの人に「美味しい!」と感じてもらうためには、品種改良や育成方法の工夫などを行ったうえで、「どれぐらい美味しくなったのか」、逆に「不味くなっていないか」を客観的に評価する必要があります。今回は、そのような品質評価法の1つとして「メタボローム解析」に着目した内容をお話しします。 | 准教授 宮城 敦子 |
第4回 10月12日(木) |
SDGsに貢献する農学 | 地球規模の気候変動やウクライナ侵攻による食料危機などグローバルリスク社会が顕在化するなかで、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すSDGsの視点はますます重要になっています。総合科学である農学がSDGsの推進にどのように貢献できるのかをわかりやすく解説します。 | 教授 林田 光祐 |
第5回 10月19日(木) |
柿と日本人の長くて深いおつきあい-考古学、歴史、多面的利用、そして文化- | 柿は私たち日本人に最も親しまれている果樹の一つです。果実を食するだけでなく、葉を包装用に使ったり、ヘタを薬にしたり、木材の部分をゴルフヘッドに加工したりもします。渋味の成分であるタンニンも古くから様々な用途に使用してきました。本講義では、柿の考古学的な知見と栽培の歴史、渋柿の脱渋方法や多面的利用、柿と日本人とのおつきあいの文化的な側面についてもお話ししたいと思います。 | 教授 平 智 |
第6回 10月26日(木) |
ニワトリ学 -「ととこ」の魅力を紹介します- | 講義のタイトルにあります「ととこ」とは何か、ご存じですよね?
山形県の方ならば知らない方はいないかと思いますが、・・・。
ヒントは方言です。 本講義では、この「ととこ」の魅力を紹介します。皆さんにとって、とても身近な畜産物である鶏肉や鶏卵についても概説します。 |
教授 堀口 健一 |
◇日 時:9/21(木),9/28(木),10/5(木),10/12(木),10/19(木),10/26(木)
18:30~19:30(60分)※全6回
◇会 場:
山形大学農学部3号館3階301講義室(鶴岡市若葉町1-23)
◇定 員:
70名(先着)※定員になり次第受付を終了します。予めご了承ください。
◇受講料:
無料(事前申込要)
【申込方法】
令和5年8月21日(月)~9月4日(月)の期間中に、下記申込みフォームからお申込みください。
※全6回通しでのお申し込みになります。
◎申込みフォーム https://forms.office.com/r/z37u6wLP4g
【お問い合わせ先】
山形大学農学部総務課研究・社会共創室 TEL: 0235(28)2909
今後の新型コロナウイルスの感染状況により、変更等発生する場合や必要な連絡事項などはホームページでご案内いたします。