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「スマートテロワールシティ・カンファレンス」を開催しました

 

令和5年3月20日(月)、山形大学アグリフードシステム先端研究センター(YAAS)が主催する「スマートテロワールシティ・カンファレンス」が鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡にて開催され、県内市町村、地元企業、教育機関、本学関係者等の約60名が参加しました。

YAASは、これまで本学部で推進したきたスマートテロワール構想を基盤に、総合大学である山形大学各学部の総合知を結集し、食と農に関する課題解決を目指して、昨年7月に設置されました。

「食・農業・まちづくり」をテーマに行われた今回のカンファレンスでは、穂積融氏(バリューデザイナー。国の地方創生戦略の原案を立案)による「街づくりの意味・方法・未来-国家の視点から-」についての基調講演が行われ、今の自分たちだけでなく、50年後の人たちと語り合えるような想像力を持ち、みんなが参画し、面白がって街づくりを行うことや、わが街はこういう街だということが言えるような街づくりが重要であること、食をテーマに据えた街づくりには広がりがあることなどが強調されました。

また、本学連携研究員(株式会社SIGNING)の牧貴洋氏が「YAASが進めるスマートテロワールシティ構想とは?食を切り口とした街づくりの可能性について」と題してプレゼンテーションを行い、庄内野菜を使用したスイーツの開発やアルファ化米粉のブランディング、庄内地域におけるグランピング事業など、地域活性化に向けた取り組み案や、食・農業に関わる事業の成長・イノベーションをクリエイティブの力で支援するクリエイターネットワーク『YAAS CREATIVE CONNECT』について発表しました。

さらに、穂積氏のほか、後藤幸平氏(飯豊町長)、井東敬子氏(鶴岡ナリワイプロジェクト代表)をパネリストに迎えてのパネルセッションを行い、今回のテーマについてさらに掘り下げた議論が展開されました。その中で、後藤氏からは、スマート・テロワールの理念に関する説明とともに、関係者同士や市民との連携の重要性等について、置賜自給圏推進機構、飯豊電池バレー構想、いいで農村未来研究所、いいで未来カフェなどの事例紹介を交え、ご説明がありました。

 

▲村山学部長による開会の挨拶
▲基調講演を行った穂積 融氏
▲山形大学連携研究員(株式会社SIGNING)牧 貴洋氏によるプレゼンテーション
▲「食・農業・まちづくり」をテーマとしたパネルセッション
▲パンフレット

■掲載日:2023.03.28