本学学生が大江町で青苧の卒業研究を報告しました
令和7年3月30日(日)、山形県大江町の中央公民館にて、農学部4年生の緒方留実さんが、卒業研究の報告会を行いました。
緒方さんは、地域創生プログラムの学生で、卒業研究では大江町の伝統作物である青苧(あおそ)を対象に、DNA解析と青苧が地域にどのように役立っているかの社会科学的調査を行いました。DNA解析では、東北から沖縄まで全国から集めた青苧の中に6タイプが見つかったこと、大きく異なる2つのグループがあり、それぞれ違う経路から日本に入ってきた可能性があることを報告し、社会科学的調査では、大江町などで実施したアンケートをもとに、青苧は伝統文化の継承に役立っていると思っている人がもっとも多く、将来的には伝統文化の継承の他、教育素材としての活用や、観光資源、新たな産業の作出という点でも役立ててほしいと考えている人が多いことなどを報告しました。
本報告会は、卒業研究を通じてお世話になった地域の方々へのお礼もかねて行われたもので、大江町の青苧復活夢見隊の主催、大江町教育委員会の後援により実施されました。当日は雪もちらつく寒さの中でしたが、大江町の松田清隆町長を始め、青苧復活夢見隊の方々など、約50名が参加されました。
発表後は、大江町の方々から、青苧の研究を行ったことに対しての感謝の言葉もいただき、卒業記念の花束も贈呈していただくなど、大変盛況で和やかな発表会となりました。
※所属は2025年3月30日当時のものです。
■掲載日:2025.04.07