山形大学農学部

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「ウィンタースクール・イン・インドネシア」を実施しました

 平成30年度山形大学農学部インドネシアウィンタースクールを、平成31年3月2日~15日の日程で実施しました。本スクールの主な目的は、インドネシアの主要都市2か所にて、現地大学主催のサマースクールに参加し、熱帯農業や環境保全型農法について現地学生と一緒に学ぶとともに、地域住民との積極的な文化交流を行うなどの実体験を通して国際感覚を大いに養うことです。


▲羽田空港国際線ターミナルにて。出国審査を終えるとなんとなく外国のような雰囲気に、自然とこれからの旅路に期待が膨らみます。「忘れ物ないっけ・・・?」「お腹がすいたな・・」などという心の声が聞こえてくるようです。


▲まずはモハメディアン大学のサマースクールが同大学農学部長の挨拶とともに始まります。山形大学を始め、タイやスペインの関係者も参加する国際色豊かなサマースクールです。同大学は中部ジャワの古都ジョグジャカルタに所在する1981年創立の総合大学として知られ、全8学部に約2万7千人の学生が在籍します。ここの農学部は「地域の知恵をいかした環境に優しい持続的農業の実施」を教育研究テーマに掲げ、環境保全型農業の研究が盛んに行われています。

  
▲このサマースクールでは講義と実習がメインです。地質学の先生によるとてもわかり易い講義に積極的に参加する山形大学農学部学生たち。毎回の講義で沢山の質問が多くの山形大学農学部学生も全員がプレゼンをしました。発表前の緊張におののく学生もいましたが、実際の壇上では流ちょうな英語を駆使し、現地大学生の注目を一手に集めるような学生もいて、山形大学農学部生のポテンシャルの高さを大いに感じました。


▲野外視察の様子です。ソルジャンシステムという、現地で一般的な伝統農法システムについて学びました。他にも火山や海岸地での熱帯農業など、様々な現場を紹介でたくさんの質問にお答えいただきました。


▲伝統農法の体験実習では、牛を使った田起こしの実践を通して、伝統農法の大変さを学びました。


▲アッという間に一週間がたち、現地学生との別れの夜。ウィンタースクールの第一の山場です。


▲ジョグジャカルタ構内でのミーティング。これから鉄道で8時間かけて西ジャワの高原都市バンドンに移動します。バンドンではパジャジャラン大学主催のサマースクールに参加します。同大学は、創立は1957年とインドネシアでは比較的古い歴史を持ち、全16学部に約4万人の学生が在籍する同国内で最大規模の総合大学です。


▲ここでも地元の農家さんと積極的な交流を行い、農法や生活についていろいろ教えてもらいます。写真は地域の名士、有機コーヒー農家のご主人。利益を積極的に地域に還元しており、その一環として小学校を設置して運営しています。地域に役立ちたいという思いがとても強いのが、インドネシアの有力農家の特徴の一つです。


▲コーヒー摘み体験もさせてもらいました。赤道直下インドネシアの山奥でひっそりと豆つみの音が響きます。いつもこんな素敵な体験をさせてくれる現地関係者には大いに感謝しています。


▲本ウィンタースクール第二の山場、カンプンナガ村に到着しました。ここは循環型社会の村としてインドネシアはもとより世界でも有名です。


▲インドネシアと日本の学生が共同でグループをつくり、ある特定のテーマをもって村の生活や歴史について取材します。


▲夕方まで調査をした後、夜にはカンプンナガ村についてのワークショップを開催しました。グループごとに村長に内容を発表し、それぞれ講評をいただきました。


▲男女別々の棟で、それぞれ雑魚寝をします。そろそろ疲れもピークに達してきました。夜間に猫が侵入して騒いでいましたが、みんな朝までグッスリ。


▲いよいよ最大の山場、花笠音頭で文化交流が始まります。カンプンナガ村の中央広場には村人が集まり、無事にこれまでの練習の成果を披露しました。


▲最初のモハメディアン大学からここまでずっと同行してくれたマキ君の実家が付近にあるとのことで、お母さんが昼食をご馳走してくれました。実家は有機農業が盛んな地方都市タシクマラヤにあります。スンダ族の居住地域で、マキ君はスンダ族です。スンダ族は気性がおっとりした人が多く、いつもニコニコ、喋り方もフニャフニャ~としていて優しくて明るい人が多いです。私(引率教員の佐藤)が学生のときに訪れていたら、きっとそのまま居ついてしまったことでしょう。


▲マキ君の母校の小学校には大勢の人だかり。やっぱりここでも花笠音頭を披露します。


▲地元の伝統舞踊のお返しを受けます。熱帯の雨期特有の空模様と躍動する原色。夢のような光景でした。


▲またまたアッという間に一週間がたち、深夜のジャカルタ空港で別れを惜しみます。頬が涙にぬれてしまった人も。


▲でもやっぱり帰るのは嬉しいです。日本まで7時間のフライト。特に問題等もなく、参加者と関係者の頑張りと協力のもとで無事にスクールを終えることができました。関係者の皆さまにはこの場を借りてお礼を申し上げます、スラマパギ・・・・あれ、違いましたっけ?ま、とにかく実りはそれぞれきっと大きかったことと思います。引き続き良い学生生活を送りましょう。

(2019.5.17掲載)