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第3回記者懇談会を開催しました

山形大学農学部では、年に数回、記者懇談会を開催しています。
6月11日(木)に、令和2年度第3回目の懇談会を開催しました。発表内容は以下のとおりです。


「水稲直播による儲かる農業の実現に向けて」 ~庄内発の直播用播種機の開発プロジェクト~

                      教授   片平 光彦(生産機械学) 
                      

【概要】

本学の片平光彦教授(生産機械学)、石井製作所、山形県、東北農研センターなどの研究グループは、本年度の農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター「イノベーション創出強化促進事業」に採択され、新たに大型播種機の開発プロジェクトに取り組むことになりました。

同研究グループは、昨年までに業務用米生産の低コスト化を実現できる無コーディング湛水直播栽培(無コーティングの種もみを直接水田に播種する方法)技術を開発。開発された専用播種機は、庄内地域での実証を経て、2017年より酒田市の石井製作所で販売を開始しています。これらが評価され、今年3月に経済産業省「第8回モノづくり日本大賞」東北経済産業局長賞を受賞しました。

当プロジェクトの研究予算は、3年間で約1億2400万円。これまで開発された技術を発展させ、大型の作業機への対応や作業効率の向上に取り組み、2029年度までに無コーティング湛水直播栽培を2万haに普及することを目指します。


    
▲片平 光彦 教授


■掲載日:2020.06.15