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本学大学院生が東北育種研究集会で優秀ポスター賞を受賞

 2020年12月12日(土)に福島大学(オンライン)で開催された「第15回東北育種研究集会」において、大学院農学研究科生物資源学専攻植物機能開発学コース1年の佐野舜一さんが発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。感染症対策によって研究活動に制約をうけた1年間でしたが、限られた時間の中で研究室の学生の協力を受けながら、本人の日々の努力によって得られた成果となります。
 本研究集会は、東北地区内で毎年1回開催されており、本年度は福島大学での開催を予定されていましたが、感染症対策のためにオンラインで開催されました。東北大学、岩手大学、弘前大学、新潟大学、福島大学、秋田県立大学と山形大学の遺伝・育種学に関連する研究発表27題の中から、優秀ポスター賞(2名)が表彰されました。
 今回、佐野舜一さんが受賞の対象となった発表演題は「イネ穂発芽耐性量的形質遺伝子座qSdr6aの責任遺伝子の同定」で、飯島信繁氏(同所属)、杉本和彦氏(農研機構 次世代作物開発研究センター)、星野友紀氏(同所属)との連名です。本研究は、インド稲品種が保有する発芽を抑制するQTL座解析と候補領域近傍の遺伝子発現解析、および突然変異体を利用した逆遺伝学的解析によって、qSdr6aの責任遺伝子の同定に成功しました。今回明らかにされた新規な穂発芽耐性遺伝子は、イネ種子の品質向上のための品種改良に利用されることが期待されます。
 本研究の一部は、YU-COE(C)「SDGsに貢献する食・農・環境研究拠点(代表:渡部徹教授)」、JSPS科学研究費(17K0810164)および(公財)エリザベス・アーノルド富士財団の支援を受けて実施されました。

 
▲研究室にて、同じ研究室の先輩・後輩と一緒に賞状を手にする佐野舜一さん(前列中央)

 
▲8月上旬、1年で一番暑い中、大学の圃場でイネの出穂を調査する飯島信繁さんと佐野舜一さん(右)

 
▲佐野舜一さんが授与された第15回東北育種研究集会の優秀ポスター賞の賞状

 

■掲載日:2021年1月14日