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第12回記者懇談会を開催しました

山形大学農学部では、年に数回、記者懇談会を開催しています。
令和3年3月15日(月)に、今年度第12回目の懇談会を開催しました。発表内容は以下のとおりです。


「スマテロから誕生した美味しい‟加工食品のあれこれ“と循環型農村経済圏の構築に向けて
~寄附講座『スマート・テロワール』の5年間のあゆみ~」

 山形大学農学部附属やまがたフィールド科学センター  教授 浦川 修司


【概要】

 山形大学農学部附属やまがたフィールド科学センターの浦川修司教授は、2016年4月に設置された寄附講座「スマート・テロワール」形成講座が本年3月で予定期間(5年)が終了するにあたり、4月から「スマート・テロワール構築プロジェクト」として、新たな取組みを開始することを発表しました。

 本講座は、カルビー株式会社元社長の故松尾雅彦氏の支援により立ち上がり、余剰水田や耕作放棄地を活用して、耕畜連携、農工連携、工商連携によって輸入原料に依存している加工食品を、‟地域産原料”を活用した加工食品に置き換える取組みを行ってきました。

 庄内地域の農業者、加工メーカー、スーパーマーケット等と連携を図りながら農畜産物を生産し、この5年間においてウインナーソーセージ、ロースハム、ベーコン、味噌、コロッケ、中華麺や麦切り等の加工品を開発してきました。

 2021年4月からは、「スマート・テロワール構築プロジェクト(略称:スマテロプロ)」として、新たな加工食品の開発や蕎麦の生産に着手するほか、地域肥料資源として、家畜堆肥以外に”下水道資源”なども有効活用しながら、地域全体の循環型農村経圏の構築に向けて取り組んでいきます。


    
▲これまでの歩みについて述べる浦川教授     ▲本講座で開発・商品化された加工食品

 

■掲載日:2021.3.19