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第2回記者懇談会を開催しました

山形大学農学部では、年に数回、記者懇談会を開催しています。
5月31日(月)に、令和3年度第2回目の懇談会を開催しました。発表内容は以下のとおりです。


「スマート・テロワール構想の実現に向けた第二ステップ
~日本中央競馬会畜産振興事業(地域産飼料資源のサプライチェーンの構築)に採択~」

 山形大学農学部 教授 浦川 修司

【概要】

 山形大学農学部では、2021年3月で終了した寄附講座「スマート・テロワール」形成講座の取組みを継承しながら、スマート・テロワール構想の実現に向けた第二ステップとして、本年度から「スマート・テロワール構想プロジェクト(略称:スマテロプロ)」に取り組んでいます。その研究資金として、このたび、日本中央競馬会(JRA)畜産振興事業における研究開発事業に本プロジェクトの研究課題が採択(3年間・総額約5,800万円)されました。

 今回採択された研究テーマは「地域産飼料資源のサプライチェーンの構築」。本プロジェクトでは、持続可能な循環型農村経済圏を構築するための要となる畜産(豚肉生産)において、そのエサとなる地域産飼料資源の調達から調製・保管、豚の肥育から加工食品の製造、販売に至るまでの一連の流れを整備し、地域の消費者に安全で安心な美味しい豚肉加工品を安定して届けられるようにすることを目指します。また、本構想の実現に向け、2021年5月14日付けで「庄内スマート・テロワール構築協議会」を新たに設立しました。

 本プロジェクトの統括責任者である浦川修司教授は、「地域産の飼料資源を集めて配合・供給する『地域産飼料資源配合供給センター(仮)』を作り、飼料自給率80%以上に高め、飼料費を全国平均の5%(山形県平均の10%)削減を目指したい」と述べました。

▲発表する浦川修司教授

 

■掲載日:2021.06.03