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ウガンだより②

青年海外協力隊食用作物・稲作栽培 岩谷 英孝
(食料生命環境学科 令和2年度卒業)

 皆さんお久しぶりです。今回はウガンダより2号になります。ウガンダにきて3か月半、任地に派遣され2か月半が経ちました。ウガンダは現在、乾期に入っておりここ2,3週間雨が降っていません。洗濯物は困りません!! ところで私は食用作物・稲作栽培の隊員としてウガンダへ派遣されていますが、ここウガンダでは2つの栽培方法によって稲が栽培されています。JICAウガンダが行っている農業プロジェクトを少し絡めながらご紹介します。
 1つ目は、日本と同様の水稲(Lowland rice)です。特にウガンダ東部は地形的な理由により湿地が多く、それを利用して昔から水稲栽培がおこなわれているようです。しかし、日本のように水路等の灌漑設備が整っているわけではなく水の入排水も困難なところが多いようです。そこで現在、JICAではウガンダ東部にあるアタリ川を水源とした灌漑設備を整備するため「アタリプロジェクト」という新しいプロジェクトが進行中です。 

 2つ目は、日本では茨城県等のごく一部でしか見られない陸稲(Upland rice)です。私の任地があるウガンダ西部ではほとんどがこの陸稲栽培になっています。
 ウガンダでは近年、コメの消費量が急増しており 輸入に頼っている状態が続いています。そのためJICA専門家を中心に稲作技術の普及と収量の増産を目的としたPRiDe Project(Promotion of Rice Development Project)も2010年から展開されています。

 少しJICAウガンダに触れたところで、今回はご要望をいただきましたウガンダンフードを3つ紹介したいと思います!

①職場のランチ

私の職場では平日のお昼に食堂でランチが提供されます!コメ、スウィートポテト、ポショ、キャッサバ、マメ、グラウンナッツソースがほぼ毎日出されます。たまーーーにビーフやティラピアのシチューが出されることも!とにかくウガンダ人はご飯を食べる量が多い!そしてそのほとんどが炭水化物!午後は眠くなっちゃいます。普段は2500シリング(約80円)、肉などがあるときは3000シリング(約100円)です。おいしい、おいしいんだけど物足りないと言う感じでしょうか。

②ロレックス

 ウガンダでは地方の道にはそこら中に木で建てられて小屋のようなものがあります。そこで売られているのがロレックスです。小麦を練った生地を炭で温めた鉄板の上にのせてインド料理のチャパティを作ります。その後、薄く焼いた卵をのせてくるくる巻いたら完成です。味付けは塩のみですが意外といける!ただ焼くときに敷く油が多いので調子に乗って食べ過ぎると気持ち悪くなることも・・・。お店によってはトマトやキャベツ、玉ねぎを入れてくれます。チャパティだけだと1枚500シリング(約15円)、ロレックス1000シリング(約30円)で激安ですね。どこで買ってもこの金額!!だから金額を聞く必要もないですし、高めに請求される心配もありません。すごく消費者にとってはうれしいことですがロレックス屋の間に競争はないのでしょうか?
 ちなみに僕は毎回、ロレックスをダブル(チャパティ2枚、卵2個)で頼み気持ち悪くなることを繰り返しています・・・。

③ポークジョイント

 ポークジョイントは豚の炭焼きと素揚げです。少し焦げるくらい、カリカリになるまで焼いてくれます。これがビールと合わないわけがない。大体のお店ではキャッサバやカチュンバリと呼ばれる玉ねぎとトマトを細かく切ったものが一緒に出てきたりします。このカチュウンバリは味付けもすごくシンプル(おそらく塩とオリーブオイル)ですがとてもおいしいです!
 ウガンダで食べられている肉はビーフ、ポーク、チキン、ゴートが主ですが個人的にはポークが一番おいしく感じます。他のものは少し匂いがあったり、癖があったりしますがポークは比較的食べやすい印象です。

 

 他にもウガンダに来て印象に残っているものは昆虫食とお酒です。またいつかウガンダよりでも紹介できたらと思います。

 そして次回からは、同時期にウガンダに派遣された同期隊員の紹介を1人ずつしていこうと思います。全員、様々な背景や思いから協力隊に参加されています。僕自身、同期たちの話を聞いていつも刺激を受けています。いい意味で変わった人たちばかりなのでぜひ皆さんにも知っていただければと思います。記念すべき1人目は小学校教育で派遣されている太田先生です!とにかくすごい先生です!! それでは、次回をお楽しみに!

ご質問等がある方はこちらまで
iwatani1209@gmail.com

■掲載日:2022.03.25