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第2回記者懇談会を開催しました

山形大学農学部では、年に数回、記者懇談会を開催しています。
5月24日(火)に、令和4年度第2回目の懇談会を開催しました。発表内容は以下のとおりです。


「国産トウモロコシ子実の生産拡大に向けた新規プロジェクトを開始
  ~令和4年度日本中央競馬会畜産振興事業(研究開発事業)に採択~」

 山形大学農学部 准教授 松山 裕城 
         教授  浦川 修司

【概要】

 山形大学農学部は、今年度新たに「日本中央競馬会畜産振興事業(研究開発事業)」(3ヶ年・総額約1億円)に採択されました。本学部では昨年度に続き2件目となります。
 本事業は、日本中央競馬会法第19条第4項の規定に基づき、国の畜産振興諸施策を補完し、総合的な観点から畜産振興が図られるよう、事業主体による畜産の振興に資するための事業の実施を助長することを目的としています。
 今回採択されたテーマは、「国産トウモロコシ子実の有用性の検証事業」。輸入トウモロコシへの依存から脱却し、持続的な畜産業への展開を図るため、水田転作作物として子実トウモロコシを導入した場合の温室効果ガス排出量の低減効果の提示、現地圃場で生産されたトウモロコシ子実の外観品質やカビ毒濃度などの実態調査、効率的な乾燥調製技術やカビ濃度の簡易測定法を検討することにより、国産トウモロコシ子実の生産から流通における有用性を総合的に検証していきます。
 本事業の統括責任者である松山裕城准教授は、「飼料基地から遠い日本海側の畜産経営にとって地域産飼料の活用は重要な課題。この事業に取り組むことで、トウモロコシ子実の生産拡大と共に農学部が進めるスマート・テロワール構想の早期実現を目指したい」」としています。

▲発表する松山裕城准教授(左)と浦川修司教授(右)

 

■掲載日:2022.05.25