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ウガンだより④

青年海外協力隊食用作物・稲作栽培 岩谷 英孝
(食料生命環境学科 令和2年度卒業)

 ウガンだより4号になります。ウガンダに来て半年以上が経ちましたが、ウガンダは祝日が多い!ウガンダの祝日数は大体年間21日!日本の16日に比べ5日多いです。そんなに変わらないと思うかもしれませんが、「大体」21日というのはその年の出来事等によって変化するからです。例えばウガンダ政府関係者が亡くなりお葬式を行う日は突然、明日は祝日だ!となることがあります。加えて、年末年始やクリスマスホリデーなどカレンダー上の祝日数よりもお休みになることが多いです。なかなか日本で生活していると考えられないことなので時々戸惑ってしまいますがお休みはやっぱりうれしいですね。定められている祝日としてはイースターやボクシングデー等の海外ならではの祝日があります。ちなみにボクシングデーは格闘技のボクシングではありません。クリスマス後の最初の平日に定められていて、もともとは教会にお供えされたクリスマス・ボックスを開封する日だったようですが、それがやがて使用人やごみ収集人などに対して心づけを渡し、感謝を表す日となったようです。同じキリスト教信者が多いアメリカなどの国には無く、旧イギリス連邦諸国で法廷休日となっています。

 さて今回は、ウガンダで生活をしている私の水道・電気・ガス事情を紹介したいと思います。

 私の住居は配属先である研究所内にあるので室内に水道が設置されています。泥水が出たり数日間水が出なくなったりするときもあります。そんな時は、自宅から1キロほど離れたところにある井戸で水浴び用の水を汲んだり洗濯をしたりします。電気も電線から来ていますが雨が降るとすぐに停電するため不安定です。ガスは町にあるガソリンスタンドでガスボンベを買ってコンロを使用しているので不便なく使用できます。現地の人たちはCharcoal stove を使ったりもしています。日本に比べると確かに不便ではありますが、すごく便利な点もあります。ウガンダやケニアなどアフリカ諸国ではモバイルマネーが日本に比べて大きく進んでおり、光熱費や子供の授業料などデポジットさえしておけば携帯1つで支払いが可能です。安全性で不安な面もありますが、本当に便利です。

 

 同期隊員紹介!
 2人目は大先生、太田健司さんです。日本の中学校で社会科の教員をされており、現職参加としてウガンダの小学校で活動されています。文部科学大臣優秀教職員賞という名前を聞くだけですごいとわかる賞も受賞されたことがあるそうです。楽器やスポーツ、料理を卒なくこなし、勉強熱心で困ったときはさっと手を差し伸べてくれる。逆に何ができないのか聞きたいくらいです。そんな健司先生の趣味はまさかの授業?過去には東京から京都まで歩いて1人旅? はい、ぶっとんでますね(すごくいい意味で)。
そんな尊敬できる健司先生にも記事を書いていただいたのでご紹介します。

・氏名:太田 健司
・出身県:東京都
・職種:小学校教育
・年齢:34歳

・仕事内容
Ruwero県にあるNdejje junior schoolで小学校5年生に算数を教えています。また現地の先生方と協力しながら、よりよい授業のつくり方を考えています。学校が始まって4カ月ほどたちましたが、とにかく計算やその他の作業が遅いことに課題を感じています。なので今は、タイマーを使って時間内に終わらせる、ということに重点を置いて指導しています。

・自己紹介
日本の中学校で社会科の先生をしていましたが、自分が社会科で教えている世界を自分の目で見てみたいと思い、協力隊員になりました。今は水道もトイレもない家で生活しています。毎朝の水くみや雨の日のトイレ(家から30mほど先にぼっとんトイレがあります)は大変ですが、慣れればなんとかやっていけます!

・あなたから見た岩谷の印象
10歳近くも年下だとは思えないほどのしっかり者。好きなもの、これからやりたいことといった自分の意思をしっかりと持っていて、本当に尊敬できる人です。そしてなんといっても料理の腕前が天下一品。我ら同期の大切なシェフです。ウガンダでレストランを開いたら、大当たり間違いなし。日本でおにぎり屋さんを開店してくれるの、楽しみにしています。

・日本の大学生に向けて一言
私のモットーは「楽せず楽しめ」。今いる社会に閉じこもっていれば「楽」です。でも、勇気を出して一歩外に踏み出してみると、本当に「楽しい」世界が広がっています。私は33歳で教員を休職して協力隊に参加しました。33歳でも新しい挑戦をして成長できるのだから、若い皆さんは挑戦のチャンスと成長の可能性に満ち溢れているはずです。勇気を出して新しい世界に一歩踏み出し、「楽しい」人生を送ってください。

・将来の夢:
中学校の社会の先生を続けること。そして日本での教え子が、次の青年海外協力隊になってくれること。教え子たちが社会のこと、世界のことをよく考え、将来の社会をより良いものにしてくれたら、社会の先生としてこんなに幸せないことはないと思っています。


●ご質問等ある方はこちらまで
iwatani1209@gmail.com


■掲載日:2022.06.20