文字サイズ

国際ウィンターセミナーを開催しました

 山形大学農学部のラリー・ロペス教授が担当する国際ウィンターセミナーが2023年2月23日から3月2日までの8日間に渡り開催され、ドイツのハノーヴァー大学から学生18名と教員2名、イタリアのトリノ大学から学生5名と教員1名、ウクライナのチェルニヒウ工科大学から学生4名と教員1名が来日し、山形大学も含めると学生40名、教員等6名が参加しました。

▲ドイツからの参加者を中心に
▲イタリアからの参加者と山形大学の参加者
▲ウクライナからの参加者とラリー・ロペス教授
 

 国際ウィンターセミナーでは、「日本人と自然災害を含む自然現象との関わり―自然災害が自然環境や人々の居住地に与えてきた影響、自然災害への適応策と災害からの復興について、自然環境に対する日本人に認識―」を主題に行われました。
 国際ウィンターセミナーは、山形大学理学部と工学部、岩手大学UGASの教員陣のサポートの元に実施されました。総勢46名の学生と教員が、山形県、福島県、宮城県、岩手県、秋田県のさまざまな場所を訪れました。キクイムシの被害が広がる蔵王連峰のアオモリトドマツ林、2011年の大津波で受けた被害からの再生がみられる石巻の海岸林、岩手県小岩井農場のカラマツとアカマツの法正林、岩手大学付属演習林を見学しました。

▲蔵王山
▲石巻海岸林
▲小岩井農場の法正林

 東北の東海岸では、福島県浪江町を訪れ、地震、津波、原発事故の後に震災遺構になっている請戸小学校を訪問しました。宮城県の岩沼、松島、岩手県の陸前高田も訪れました。これらの地域も、2011年の津波で大きな被害を受けました。

▲浪江町 請戸小学校
▲岩沼町 千年希望の丘
▲陸前高田市 東日本大震災津波伝承館

 盛岡から鶴岡への帰路、秋田県の田沢カルデラ湖と象潟にある九十九島を訪れました。

▲象潟にて

 国際ウィンターセミナーの最後には、自然災害の影響、それに対する社会の適応、復興について、全学生で4大学混合の学生グループを作り、日本やヨーロッパの視点を交えて議論しました。

 

■2023.05.16掲載