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2023年度サマースクール・イタリア&ドイツを実施しました

 9月11日から30日までの20日間、イタリアのトリノ大学とドイツのライプニッツ・ハノーヴァー大学でサマースクールを実施し、本学学生11名と教職員2名が参加しました。それぞれの大学の先生方と学生は、山形大学の学生に北イタリアや北ドイツの自然環境についてとても丁寧に説明して下さいました。

▲イタリアのフォートバード博物館訪問
▲ドイツの気象観測台訪問

 イタリアには9月11日から18日まで滞在しました。トリノ大学のGarbarino先生より山火事の影響とアルプス山脈の森林限界線の拡大について説明を受けました。アオスタ渓谷では、Ferracini先生からトウヒ林におけるキクイ虫の感染の影響についてお話を聞き、Gay先生から同じ森林でドローンの使い方などの説明を受け、実際に飛行するのを見学しました。ストゥピニジ公園ではさまざまな北イタリアの代表的な昆虫を観察し、バルド博物館ではFreppaz先生よりアルプス山脈の気候変動の影響について説明を受けました。

▲森林における山火事の影響、モンパンテーロ山
▲トウヒ林におけるキクイ虫の影響、アオスタ渓谷
▲トウヒ林におけるUAVのハイパースペクトル画像の回収
▲トリノでの日本人とイタリア人学生のランチ会

 ドイツには9月18日から28日まで滞在しました。初日は受け入れ先である地理学研究所がパーティーを開いて歓迎してくれました。その後ハンブルクへ行き、港を訪れました。ハンブルクには3日間滞在し、洪水に対する対抗策について学びました。クックスハーフェンにある風力発電機製作所やブレーマーハーフェンにあるクライメート・ミュージアムとアルフレッド・ヴェーゲナー研究所など、ドイツの気象関係機関を訪れたほか、再生可能エネルギーを取り扱う会社やハルツ山も訪れました。ハルツ山は、深刻なキクイムシによる感染症でほとんどすべての森林が全滅していました。また、ハノーヴァー大学の学生と一緒にドローンデータを使ったArcGIS(地理情報システム)の授業に参加したり、大学の施設見学やダブルディグリープログラムの説明を聞いたりしました。

▲ハノーヴァー大学での日本とドイツの学生のための歓迎会
▲クックスハーフェンにある風力発電機製造工場
▲ハノーヴァー市役所にあるハノーヴァーの街並みの移り変わりを表した模型
▲ハノーヴァー大学でのUAVデータを使ったGISの授業の様子


■掲載日:2023.12.26