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「山形大学シードル2024」が完成しました!~3月7日より販売開始~

 
 昨年に続き、今年も「山形大学シードル2024」を3月7日(木)より販売開始しました。
 本商品は、本学部附属やまがたフィールド科学センターエコ農業部門(高坂農場)で生産しているリンゴを原料にしており、醸造は奥羽自慢株式会社が行っております。
 本年は、昨年使用した「ふじ」「紅玉」「王林」に加え、調理用として利用されることが多い「グラニースミス」、および受粉樹に成った実「ボレロ」の5品種を使用し、昨年より味に複雑味のある仕上がりとなっています。 栽培には本学部の学生のほか、リンゴの着色管理のための葉摘み・玉回しを生協学生委員会OH,ONE!?が行いました。
 今年は約900本の販売が予定されており、完売した場合は約10万円が「山形大学基金」等に寄附され、学生への支援として活用されます。

▲375ml瓶入り1本1,280円(税込), アルコール度数7%
山形大学生協店舗(小白川・飯田・米沢・鶴岡)のほか、同組合ホームページからも購入できます。
【山形大学生協HP】https://www.yamagata.u-coop.or.jp/

◆農学部附属やまがたフィールド科学センター 技術専門職員 佐久間拓也氏のコメント◆
 農学部高坂農場でのリンゴ生産について、そして今年の栽培の概要について簡単にまとめます。
 当農場では、40aの敷地で約70本のリンゴを学生実習を取り入れながら栽培しています。主な商品は生食用ですが、傷や形、色等が規格に満たないものは加工用に選別し、ジュースやジャムに加工して販売しています。年によっては加工用リンゴの量が需要を上回り、廃棄せざるを得ないこともありました。今回のような企画はフードロス削減の観点からも重要だと認識しております。
 今年の栽培について触れますと、春先の高温による早期開花、それに伴う霜害、黒星病の発生、そして長い猛暑と、リンゴの生長にとっては厳しい環境でした。その結果、出荷量は過去4年平均の8tから6.5tへと下がりました。しかし、日照時間が長かったためか、甘さが強く、味については非常に良いものができたと感じています。
 そのような困難を乗り越えて収穫できたリンゴで造ったシードルです。今年は新たに興味深い品種が加わりました。 昨年は最高の出来でしたが、今年はそれを超えられるのか!?皆さんと一緒に味わいたいと思います。
◆奥羽自慢株式会社・HOCCAWINERY 製造責任者 阿部 龍弥氏のコメント◆
 昨年から醸造させていただいている山形大学シードルですが、今期も製造する事ができ大変嬉しく思います。 今期は高坂農場の佐久間様とも相談させていただき、色々な品種のリンゴを使用する事で味わいに複雑味を持たせる事を目標にしました。実際仕込む前に蔵のメンバーで試食会も開き、味わいのイメージを膨らませながら醸造いたしました。今期は他のリンゴの搾汁率が悪い中、高坂農場産のリンゴはとても良く搾る事が出来ました。  水々しいリンゴを使用できると搾汁の時の圧力を低くする事ができるのでえぐみなどを抑える事ができます。 また、今期は搾り袋を使用し圧搾する事で圧搾時間の短縮や低圧で押すことを実施してみました。圧搾時間を短くする事で空気に触れている時間を短縮でき、酸化防止剤の使用をとても少なく抑えることができました。   とてもきれいで雑味は少ないながら、たくさんのリンゴを使用した事による複雑味をしっかりと出すことでき、炭酸と甘味と複雑味でとても飲んで楽しいシードルが完成しております。是非、たくさんの方に飲んでいただきたいです。特に学生さんに飲んでもらいたいお酒になります。

 

■掲載日:2024.03.19