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第3回記者懇談会を開催しました

山形大学農学部では、年に数回、記者懇談会を開催しています。
3月29日(金)に、令和5年度3回目の懇談会を開催しました。発表内容は以下のとおりです。


「 山形県向けラーメン用小麦品種育成に向けた共同研究 ~ラーメン県山形の小麦生産拡大に向けて~」

 山形大学農学部 准教授  笹沼 恒男 
 山形大学農学部 助 教  中坪あゆみ
        

山形県に適した中華めん用小麦品種の育成に向けて、本学部の笹沼恒男准教授と中坪あゆみ助教は、農研機構と共同研究を進めていることを発表しました。

現在、山形県はラーメン県として注目を集めていますが、その原料である小麦粉の大部分は外国産であり、また日本の小麦の自給率は15%前後程度であり、生産量も少ない状況です。特に、山形県は水分を多く含む多雪地域であるため、小麦品種の育成が難しいと考えられています。

そこで、本学部は共同研究を通じて、農研機構から提供された育成材料を活用し、山形県に適した中華めん用小麦新品種の育成に取り組んでいます。笹沼准教授は、「山形県に適した小麦新品種の育成・普及ができれば、県産小麦を利用した『山形ラーメン』の提供が可能となり、自給率向上への貢献だけでなく地域振興にもつながる。ラーメン用小麦を目標とした大学発の取り組みであり、最終的には県産ラーメン用小麦で美味しい山形ラーメンを作ることを目指したい」と意気込みを語りました。

▲発表する笹沼准教授(左)と中坪助教(右)
▲選抜中の小麦系統(農学部高坂農場にて)



■掲載日:2024.04.01