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作物育種学研究室の大学院生が日本育種学会で優秀発表賞を受賞

 2024年3月16-17日に東京大学で開催された「日本育種学会第145回講演会」において、大学院農学研究科農学専攻生物生産学領域 作物育種学研究室修士2年(現岩手大学大学院連合農学研究科生物生産科学専攻 博士課程1年)の塩谷直弘さんが口頭発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます!
 本学会は、全国規模で春と秋に毎年2回開催されています。今回は東京大学において、日本全国の遺伝・育種学分野を研究する大学や研究所から、口頭およびポスター発表合わせて190題の発表があり、その中から9名の優秀発表賞が選出され、塩谷さんはそのうちの1人に選ばれ表彰されました。
 今回、塩谷さんが受賞の対象となった発表演題は「ダダチャマメにおける良食味関連QTLの同定と責任遺伝子の推定」です。塩谷さんは、ダダチャマメとダイズの交雑自殖集団を開発し、ダダチャマメの良食味成分の蓄積を制御するQTLを染色体上に位置づけました。得られたQTLについて、次世代シーケンサーを用いた全ゲノムリシーケンスとRNA-Seqにより、ダダチャマメの良食味を制御する候補遺伝子を推定しました。本研究成果により、ダダチャマメがおいしくなる分子メカニズムの解明が期待されます。

 本研究の一部は、(公財)高橋産業経済研究財団と(公財)マエタテクノロジーリサーチファンド、および山形大学アグリフードシステム先端研究センター(YAAS)の支援を受けて実施されました。

 

▲研究発表後に東京大学の安田講堂前で記念撮影をした塩谷直弘さん
▲授与された優秀発表賞の表彰状

■掲載日:2024.05.31