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第3回記者懇談会を開催しました

山形大学農学部では、年に数回、記者懇談会を開催しています。
7月30日(火)に、令和6年度3回目の懇談会を開催しました。発表内容は以下のとおりです。


「 さらに美味しい”スマテロ豚肉加工品”を目指して ~令和6年度日本中央競馬会畜産振興事業(研究開発事業)に採択~『豚肉加工品を核とした循環型経済圏モデルの構築』」

 山形大学農学部 教授  浦川 修司 
 山形県農業総合研究センター養豚研究所 開発研究専門員 五十嵐 宏行
        

本学部の浦川修司教授は、令和6年度日本中央競馬会畜産振興事業(研究開発事業)に採択されたことを発表しました。採択されたテーマは「豚肉加工品を核とした循環型経済圏モデルの構築」(事業費は3年間で約6,500万円)で、本事業での採択は3回目となります。

本学部では、スマート・テロワール(循環型農村経済圏)の構築を目指し、2016年度から寄附講座として開始。これまでいくつかの外部資金やクラウドファンディングを活用しながら実証実験を進め、豚肉加工品を始め、いろいろな加工食品を商品化してきました。今回の事業採択を受け、本学部は、山形県農業総合研究センター養豚研究所と共同で「加工用」に適した豚の品種(交雑種)の開発や、地域飼料資源を活用した飼料の配合メニューの策定、出荷体重の延長効果など飼養管理技術の確立に向けた研究を進め、さらに美味しい豚肉加工品の製造と安定供給を目指します。

また本事業では、豚肉を生産するための飼料の確保に向け、家畜堆肥などの地域肥料資源の活用が収量性や品質に及ぼす影響の他に、土壌の改善効果や温室効果ガス排出量の抑制効果などの調査も行います。

浦川教授は、この研究の出口として、「ナショナルブランドの多くの加工食品は輸入原料を使用している。それを地域産原料に置き換えた場合の効果を検証・提示しながら、庄内地域を循環型農村経済圏のモデル地域にしていきたい」と述べました。

 

▲会見で発表する浦川教授(左)と五十嵐専門員(右) 



■掲載日:2024.08.05