山形大学オリジナル純米大吟醸酒「燦樹(きらめき)2025」1月23日より販売を開始します
山形大学オリジナル純米大吟醸酒「燦樹(きらめき)2025」が完成し、1月23日(木)より販売を開始します。
本酒は、本学附属やまがたフィールド科学センター(高坂農場)で栽培された酒造好適米「出羽燦々」を100%使用し、今年度も奥羽自慢株式会社(鶴岡市上山添)によって醸造されました。製造過程には、本学の学生(延べ34名)が参加し、稲刈りや仕込み作業を体験しました。
販売予定数は約1,800本(生酒約400本、うすにごり約250本、火入れ1,150本)で、売り上げの一部は学生支援に活用されます。購入は、山形大学生活協同組合(小白川・飯田・米沢・鶴岡各店舗)で可能です。また、組合員の方は同生協のホームページからもお求めいただけます。
学生と地域の協力で生まれた特別な一杯を、ぜひお楽しみください。
« 農学部附属やまがたフィールド科学センター 技術専門職員 菊地 洋一 »
燦樹に使用しました酒米・出羽燦々の本年の栽培状況は、例年と同様にやまがた農業支援センターの特別栽培認定を受け、農薬・化学肥料共に山形県の標準の50%以下の施用量で栽培しました。栽培では育苗期の高温、田植え時期の強風に始まり、梅雨時期の低日照と豪雨と、一年を通しまして大変困難な栽培管理でございました。しかし、登熟期(種子が発育・肥大する時期)において庄内では昨年のような高温とはならず米穀検査でも品質は良好であると聞いて一安心しております。 今年も多くの学生さんに稲刈りを通して栽培の一端を経験していただきました。 昔ながらの手刈りで難しかったと思いますが、皆さん楽しそうに頑張っておられました。 最後になりましたが山大生協様はじめ奥羽自慢様、関係者の皆様の協力に感謝申し上げます。 |
«奥羽自慢株式会社 製造部 石塚 雅英 » 弊社での燦樹の製造は今年で4年目を迎えました。本年度も昨年に引き続き、火入れ酒、生酒、にごり酒の3種類を製造いたしました。 今年使用したお米の特徴としては、昨年同様、猛暑の影響で硬めの米質となり、日本酒としての味わいが出にくい傾向が見られました。しかしながら、昨年度のデータをもとに、発酵途中に加える水の量や工程の微調整を行い、味わい豊かな酒に仕上げることができました。その結果、昨年と比較しても味わいにふくらみが増し、より奥深い仕上がりとなったと感じております。 味わいの特徴としては、山形らしいフルーティーな吟醸香が際立ちつつ、日本酒初心者の方にも楽しんでいただけるようなジューシーで甘酸っぱい風味をお楽しみいただける仕上がりとなっています。 また、日本酒を取り巻く環境としては、昨年末に「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。このような機運が高まる中、普段日本酒に触れる機会の少ない若い世代の方々に、日本酒の魅力を知っていただくきっかけになれば幸いです。 最後になりますが、今季も燦樹を製造できたことを大変嬉しく思います。皆さまにこのお酒を楽しんでいただけることを心より願っております。 |
■掲載日:2025.01.21