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マレーシア企業とAIを活用した家禽疾患対策の共同研究契約を締結

山形大学(担当・市浦茂プロジェクト教員(助教))は、2025年1月22日、Solnovation Analytics Sdn Bhd(CEO:Cyril Mathias、所在:マレーシア、以下Solnovation)と共同で、AI(人工知能)を活用した音響データ分析により家禽疾患の早期発見を目指す研究契約を締結しました。本プロジェクトでは、本学の市浦茂助教がプロジェクトマネージャーとして、2025年1月22日から2025年5月7日までの期間で実施されます。

本共同研究は、本学とSolnovationが日本の家禽産業において行う初の取り組みとなります。Solnovationは、科学的データを基にした家禽コンサルティングや最適な飼育方法の開発、さらにIoTプラットフォームを活用したデータ提供や製品テストを担います。一方、本学はPythonプログラムやデータ分析、スペクトル分析を用いた研究を実施します。

鳥インフルエンザや感染性気管支炎などの呼吸器疾患は、家禽産業に深刻な経済的損失をもたらしています。 本研究では、AIによる微細な行動変化の早期検知を可能にすることで、家禽の健康課題に迅速に対応し、疾患の拡大を未然に防ぎます。これにより、家禽の健康改善や生産効率の向上が期待されるとともに、家禽疾患による大規模な経済的損失の軽減が見込まれます。 本学とSolnovationは、持続可能な家禽生産と食料安全保障の強化に向けて、さらなる発展を目指します。


▲調印式は1月22日、マレーシアの中央研究・イノベーション商業化機関「MRANTI」にて開催され、
本学はオンラインで参加しました


■掲載日:2025.01.23