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西山正晃准教授が第23回山形県科学技術奨励賞を受賞

 西山正晃准教授が、「第23回山形県科学技術奨励賞」を受賞しました。
 本賞は、科学技術に関する優れた研究成果を挙げた若手研究者に贈られるもので、山形県が若手研究者の研究意欲を高め、将来の研究者育成や確保を目的としています。また、県内産業の振興や県民生活の向上に貢献が期待される研究が対象となります。
 受賞テーマは「水環境における薬剤耐性菌の存在実態の解明と疫学調査への活用に関する研究」。環境中における薬剤耐性菌(抗菌薬の効かない細菌)は、その存在実態が不明でしたが、山形県内を含む東北地方の河川に拡散している事実を明らかにしました。また、下水処理場に集まる下水をモニタリングすることによって、市中環境に蔓延する薬剤耐性菌の流行状況の把握に活用できることを見出しました。感染症という県民の関心が高い分野において、行政の政策立案への貢献も期待されるなど社会的に大きな波及効果を持つことが評価されました。
 令和7年2月10日に山形県庁で授与式が行われ、吉村美栄子知事から賞状が授与されました。また、授与式では、受賞テーマに関する研究発表も行われました。


【西山正晃准教授のコメント】
このたびは、栄えある山形県科学技術奨励賞の受賞に際し、選考に携わった審査員の方々、関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。受賞課題に関連する一連の研究内容は、学内外で組織した共同研究者の皆さまとの研究プロジェクトでの成果であり、これまで多大なるご支援いただいたみなさまにも感謝いたします。今後は、この研究をさらに推進させて、県内・国内の公衆衛生の発展に貢献したいと考えております。最後に、常日頃から献身的に支えてくれている家族に感謝いたします。
■掲載日:2025.02.17