程為国教授が2025年度日本農業工学会フェローを受賞しました
令和7年5月10日に東京大学で開催された「2025年度日本農業工学会フェロー・日本農業工学会賞・新農林社賞・功績賞授賞式」において、本学部程為国教授が2025年度日本農業工学会フェローの称号を受賞しました。
日本農業工学会フェローは、日本農業工学会の関与する分野の学問技術の発展に継続的に顕著な功績のあった者に授与されたものです。フェローの選定は、傘下の学協会からの推薦に基づき、フェロー選考委員会および日本農業工学会理事会の議を経て行われます。
今回の受賞にあたっては、程為国教授が日本農業気象学会から以下の推薦を受けました。
程為国氏は、大気CO2濃度の上昇と温暖化が水田生態系に与える影響について、イネなどの植物の生育から、CH4やN2Oの放出を含む土壌中の炭素・窒素代謝に至るまで、幅広い分野にわたる研究を行っており、また、室内実験、閉鎖型チャンバー実験、開放系でのCO2濃度増加・温暖化実験を通じて、高CO2濃度によるイネ収量とCH4放出の促進効果が、高夜温によって抑制されることなど、多くの新規かつ重要な知見を得てきた。これらの業績は、農業生産と環境保全の両立に向けた技術の発展に大きく貢献していることから、2024年に日本農業気象学会賞(学術賞)を受賞している。以上の業績より同氏を日本農業工学会フェローに推薦する。
本フェロー称号の受賞は、程教授の長年にわたる研究活動と、その学術的・社会的貢献が高く評価されたものです。■掲載日:2025.05.20