研究紹介
#09 人間と機械が協調するスマート農業
日本農業は、政府が進める農業生産基盤強化プログラムにおけるスマート農業の現場実装とデジタル化の推進を受け、IoT技術やロボットの開発を加速することが求められています。そこで、本研究室では生産農家の収益を増加するため、IoT機器による農作物の生育データのデジタル化、作業を効率化する各種アタッチメントの開発、農業にAIを活用して営農を支援するプラットフォームの構築を行っています。最近の研究では、UGVとUAVでデータを収集し、それを基にAIで高精度に生育や病害診断、収量予測を行うシステム開発、スマート農業を支援する播種機や収穫機の開発、栽培の支援を一括して農業生産を管理するクラウド型プラットフォームの研究を行っています。開発した技術は生産、管理、販売を一体化して生産者と消費者が連携した新たなバリューチェーンを構築し、日本農業の収益向上に寄与する人間とロボットが協調して働くスマート農業の実現を目指しています。
![]() ▲水稲の生産管理ロボット |
▲長ネギ用施肥溝切り機の開発 |
■2022.2.2掲載
研究一覧
- #01「DNA解析で紅花や青苧の起源を探る」 笹沼 恒男(植物遺伝・育種学)
- #02 「メタボロミクスで生命現象を理解する」 及川 彰(農産物生理化学)
- #03「風土に調和した在来作物の古くて、新しい"つくりかた"を次世代へ」渡辺 理絵(環境地理学)
- #04「鳴声を利用してシカとサルを自動で検知する低コスト技術を開発 」江成 広斗(森林保全管理学)
- #05 「 農業簿記・会計を用いた農業者のマネジメント能力の向上 」家串 哲生(農業会計学)
- #06 「 無限の可能性―微生物から天然物の探索― 」 塩野 義人(発酵制御学)
- #07 「 ロボットやドローンで作物の病害を検出索― 」 小林 隆 (植物病理学)
- #08 「 無人機による山形県の森林の樹種分類やバイオマスと健全性の情報取得 」 ロペス・ラリー (森林学)