演 習 林 月刊演習林 記事 |
15’1月号 炭焼き演習林での炭作りの様子をご紹介いたします!この炭は、山形県鶴岡市(旧櫛引町)における黒川能の祭りでもっとも重要とされている「王祇祭」にも出荷しています。暖房用として使われているそうです。なんとも光栄なことです。 黒川能王祇祭/豆腐焼き: http://www.4071.net/repo/kurokawa.html ![]() 演習林のブナの木。 ![]() 炭用に鉞(マサカリ)で製材。 ![]() 鉞で割りにくい部分の木は薪割り機を使って小さくします。人の股の間に楔状の刃があり、油圧でプレスして割る機械です。 ![]() 炭焼き小屋です。 ![]() かんたんに説明させてください!(絵が下手ですいません・・・) 写真は炭焼き窯の構造を表しています。「炭化室」には炭になる木を詰めます。「点火室」では火を起こし、熱だけを炭化室へ送り込みます。間には「障壁」(うちでは鉄板を使います)を立て、火を直接「炭化室」へ入れないようにします(直接火が当たると灰ができます)。「通気口」は空気穴、「排煙口」は木に含まれる成分が水蒸気やガスとなって出ていく穴です。木の水蒸気やガスが抜けていくと、炭素が残ります。これが炭です。 ![]() 炭化室に炭になる木を詰めます。 ![]() できるだけ空気を入れたくないということもあり、できる限り隙間なく詰めます。 ![]() これが障壁。「炭化室」と「点火室」の境です。 ![]() 障壁の外側の点火室。燃焼させるためなので、どんな形の木でもOK! ![]() 点火して蓋を閉じましたよ! ![]() 点火中。 ![]() 通気口です。大きすぎると炭まで燃焼してしまいます。空気はないとだめですが、ありすぎてもだめです。土で隙間を埋めたりして穴の大きさを調節したりします。 ![]() 煙突から煙が。炭になる木が炭化しています。 ![]() 温度計。230℃。 ![]() 作業工程や温度は必ずチェックします。 ![]() 煙。 ![]() どんどん少なくなってゆきます。 ![]() ![]() 先ほども出た障壁ですが… ![]() 夜撮影すると熱でこんな色になります! ![]() 炭焼き終了〜! まず体積がぐっと減りましたね!もちろん重さも減っています。炭以外の余分なものは演習林の空に消えました。 ![]() 最初の写真からここまで15日間かかりました。 白いのは灰で、すぐ落ちます。 ![]() 湿気ないように厳重に袋を閉じます。 薪は重くてかさばりますが、これなら便利です! これからお祭りやバーベキューなど、必要とされるところに向かいます。ちなみに農場のさなぶりや収穫祭もこの炭を使用しております。 伊藤健吾 佐久間拓也 |