山形大学農学部附属やまがたフィールド科学センター

写 真 館

演 習 林

月刊演習林

記事

'17年1月号(2017.1)NEW

'16年12月号(2016.12)

'16年11月号(2016.11

'15年1月号(2015.1)

'09年12月号A(2010.3)

'09年12月号@(2010.3)

'09年11月号(2010.3)

'09年10月号(2010.3)

'09年9月号C(2010.3)

'09年9月号B(2010.3)

'09年9月号A(2010.3)

'09年9月号@(2010.3)

'09年8月号(2010.3)

'09年7月号(2010.3)

'09年6月号A(2010.3)

'09年6月号@(2010.3)

'09年5月号A(2009.7)

'09年5月号@(2009.7)

'09年4月号(2009.7)

'09年3月号A(2009.3)

'09年3月号@(2009.3)

09年7月号

 春にスギを伐採した場所で、新たに木を植えるための準備である『地拵え※1』を行いました(月刊演習林4月号参照)。
 
 当演習林がある山形県庄内地方には、焼畑耕作と人工造林を組み合わせた『焼畑林業』が伝統的に行われており、現在でも継承されています。
 
 
それなら、演習林でもやってみようじゃないか!
ということで、6年程前から、地拵えの代わりに『焼畑』を行っています。
 
今回は、その焼畑の下準備についてご紹介。
 
 

(2009/03/25)
まずは、写真のようにスギを伐採した後に残っている『スギの枝や葉っぱ(枝条といいます)』を、焼畑を行う場所にまんべんなくばらまいていきます。
 
枝条が無い場所には、新たにばらまかなくてはいけないのですが、さすがに人力では日が暮れてしまうので、架線集材※2の技術を応用して全体に行き渡らせました。
 
今回は、このような方法で行いました。(↓画像クリックで拡大)

ざっくり説明しますと・・・、ロープウェイを想像していただくと分かりやすいかと思います。
『〜索』と書かれた線は、全てワイヤーを表しています。
 
 
人が乗るところに当たるのが、『枝条(荷物)』。
これを支えているのが『主索』。
主索をつたって、荷物を山の上に引っ張り上げたり、引き戻したりするのが『引寄索』と『引戻索』です。
 
それぞれのワイヤーの先では、動力として重機や車が引っ張っています。
※写真1

(2009/07/22)
 
※写真2

(2009/07/23)
 
※写真3

(2009/07/23)
 
※写真4

(2009/07/14)
 
※写真5

(2009/07/22)
これらを、全員で呼吸を合わせて行います。
一連の作業を動画で・・

(2009/07/24)
 

(2009/07/24)

この作業を繰り返し、山の上まで運んだのち、手作業でまんべんなくバラ撒きます。

(2009/07/22)
Befour
 
 

(2009/07/25)
After
キレイに広がりました!
 
延べ人数約60人で4日がかりの作業でした・・・。
 
手伝っていただいた学生の皆さん、本当にご苦労さまでした!
そして、ありがとうございました!
 
このまま十分に枝条を乾燥させ、火入れは8月中旬になります!
こうご期待!
 
 
※1地拵え:伐採した後に新たに植栽するために、林地に残された枝(枝条)などの残材を整理・配列する作業。主に人力で行うため、大変手間のかかる作業。
※2架線集材:空中に張ったワイヤーロープ(架線)を使用し、伐採した木を集める(集材)方法
 
 

技術職員 新井 大輔・飯塚 禎明

センターの総合案内・販売については: 附属施設チーム TEL:0235-24-2278 FAX:0235-24-2270 yu-nogyomu@jm.kj.yamagata-u.ac.jp
このホームページに関するご意見・お問い合わせは: HP担当 TEL:0235-24-2279  t-sakuma@jm.kj.yamagata-u.ac.jp
 
Copyright(C) 2009 山形大学農学部附属やまがたフィールド科学センター All Rights Reserved.