演 習 林 月刊演習林 記事 |
09年8月号演習林にも遅い夏がやってきて、山も青々としてキレイな季節になりました。![]() (2009/08/13) ![]() (2009/08/04) さて、先月おこなったヤマハライから約1ヶ月が経ちました(月刊演習林7月号参照)。 夏の天日にさらされ、撒いた枝や葉がカラカラに乾燥した頃でしょう。 ということで、『焼畑林業』の"焼"の作業である『火入れ』を行いました! もはや山形大学演習林の夏の風物詩ですね! ![]() (2009/08/26) 撒いた枝条に火を着け焼いていきます。 理想的な燃え方としては、じっくりじっくり燃えて、全て灰になればベストです。 そのために、山の斜面上から火を着け、火が下にゆっくりとおりてくるように燃やしていきます(下から火を着けると、一気に火が回り、半ナマ状態で燃え残ってしまいます)。 ![]() (2009/08/26) 火が下り始めたら、周りの林に燃え広がらないように注意し、燃え残りを火にくべ(・・)ながら火の動きをコントロールしていきます。 ![]() (2009/08/26) このまま丸1日、燃やし続けていきます。 ![]() (2009/08/26) ジリジリと照りつける日差しと、壮大なスケールで行われた焚き火の中での過酷な作業でしたが、無事キレイに焼くことができました! この後は『焼畑林業』の"畑"の作業です。 まだ灰がほんのり熱いうちに『温海カブ※1』の種を播きました。 ![]() (2009/08/26) このとても小さな温海カブの種を、まんべんなく均一に播くために砂と混ぜて播いていきます。 秋の終わり頃に、おいしい温海カブを収穫するのが楽しみです! 過酷な作業を手伝っていただいた、森の民の学生の皆さん、本当にありがとうございました! ※1温海カブ:山形県鶴岡市温海地域で栽培されている赤カブ。古くは江戸時代から栽培されている伝統野菜。主に山間部で伐採跡地などで焼畑農法を用いて栽培されている。 技術職員 新井 大輔・飯塚 禎明 |