山形大学農学部

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本学大学院生 飯島信繁さんが国内シンポジウムで最優秀奨励賞を受賞

 2017年10月14日に佐賀大学(佐賀県佐賀市)で開催された「第7回植物生理化学会シンポジウム」において、大学院農学研究科生物資源学専攻1年の飯島信繁さん(植物機能開発学コース 植物遺伝・育種学分野 星野研究室)が口頭発表を行い、最優秀奨励賞を受賞しました。
 本シンポジウムは、植物生理化学会(会長:大阪府立大学 宮本健助 教授)が主催し、全国規模で毎年1回開催されています。慣例として、全国の大学や企業から集まった、植物生理学、生化学、遺伝・育種学、農芸化学、生物有機化学分野の口頭発表者に対して、最優秀奨励賞(1名)が表彰されます。
 今回、飯島信繁さんが受賞の対象となった発表演題は「イネ穂発芽耐性遺伝子座qSdr6のファインマッピング」で、杉本和彦氏(農研機構 次世代作物開発研究センター)、星野友紀氏(山形大学)との連名です。本研究は、インド稲品種「ノナボクラ」が保有する発芽を抑制する量的遺伝子座について、その候補領域の絞り込みに成功し、標的となる遺伝子候補を明らかにしました。今回明らかにされた穂発芽耐性遺伝子座は、イネ種子の品質向上のための改良に利用されることが期待されます。
 本研究の一部は、JSPS科学研究費(17K0810164)および(公財)高橋産業経済研究財団の支援を受けて実施されました。


▲奨励賞選考委員長の井上進氏(丸和バイオケミカル(株)代表取締役社長)から表彰を受ける飯島信繁さん(左)

 
▲学会から帰ってきて早速、3年生の阿部光希さん(右)と四宮未貴さん(左)と一緒にイネの穂発芽試験を行う飯島信繁さん(中央)