山形大学農学部

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本学大学院生 川上珠恵さんが研究集会で優秀ポスター賞を受賞

 2017年11月25日にカレッジプラザ(秋田県立大学)で開催された「第12回東北育種研究集会」において、大学院農学研究科生物資源学専攻2年の川上珠恵さん(植物機能開発学コース 植物遺伝・育種学分野 星野研究室)がポスター発表を行い、優秀ポスターを受賞しました。
 本研究集会は、東北地区(新潟を含む)における遺伝・育種学関連の研究者や学生が集まり、毎年1回開催されています。今回、ポスター発表28題の中で、優れた研究発表を行った者として、優秀ポスター賞(2名)が表彰されました。
 川上珠恵さんが受賞の対象となった発表演題は、「2種類の変異原を利用した水稲品種「つや姫」突然変異集団の作出と低アミロース突然変異体の単離」で、後藤元氏、中場勝氏(山形県農業総合研究センター)、阿部洋平氏、本間猛俊氏(山形県農業総合研究センター 水田農業試験場)、星野友紀氏(山形大学)との連名です。
 本研究では、山形県が育成した「つや姫」のブランド力をより強化させるために、「つや姫」の優良な形質は維持しつつ、改良すべき形質のピンポイントな改良を目指し、新規な「つや姫」突然変異集団を開発しました。さらに、開発された突然変異集団から、さらなる食味評価の向上が期待できる突然変異体の単離に成功しました。本研究で得られた「つや姫」を遺伝背景とする新規な遺伝資源は、山形県産「つや姫」のさらなるブランド力強化ための改良に利用されることが期待されます。
 本研究は、山形県との共同研究です。本研究の一部は、(公財)浦上食品・食文化振興財団、(公財)戸部眞紀財団、およびJSPS科学研究費研究活動スタート支援(25892005)の支援を受けて実施されました。


▲研究集会実行委員長の秋田県立大学 赤木宏守先生(左)から表彰を受ける川上珠恵さん(右)


▲附属やまがたフィールド科学センターの農場における「つや姫」突然変異集団の栽培(DNAを抽出するために約10,000系統の変異体から緑葉をサンプリングしています。川上さんは中央)


▲「つや姫」突然変異集団の収穫終了後(研究室に所属する学生と協力して作業を行いました。川上さんは右端)