山形大学農学部

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農学部4年西田悠希さんが「青苧」をDNA解析。企画展で講演しました。

 本学部4年の西田悠希さんが大江町の青苧(アオソ)をDNA解析し、2月25(日)に大江町で開催された企画展「蘇りの青苧ものがたり」にて特別講演として成果を発表しました。
 青苧は、維用の工芸作物であり、本県ではかつて紅花と並ぶ特産品の一つでした。青苧復活夢見隊の依頼を受け、3年前から本学部笹沼研究室との連携研究がスタートし、今年度、西田さんが卒業論文のテーマとして本格的なDNAの解析を進めました。
 西田さんの研究では、大江町の青苧には複数のタイプがあり、地区ごとの品質の違いは遺伝的違いではなく環境や栽培条件によるものであることなどの特徴がわかりました。本研究成果は、2月23日から25日に大江町で開催された企画展「蘇りの青苧ものがたり」の中で発表され、実際に地元で青苧の栽培に携わる多くの方々が集まり、講演後の質疑応答も活発に行われました。
 今後について西田さんは「大江町と他県の青苧の関係についてさらに研究を深め、地域の発展に貢献していきたい」と抱負を語りました。今後のさらなる研究進展が期待されます。

 

 
▲企画展は古民家を移築した歴史民俗資料会で行われた


▲成果を発表する西田さん(右)