山形大学農学部

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ウィンタースクール・イン・インドネシアを実施

 平成29年度「食-農-環境連携を担うグローバル人材育成事業」の一環として、3月21日(水)から3月31日(土)までの11日間「ウィンタースクール・イン・インドネシア」を実施しました。インドネシアの2つの大学・モハメディアン大学(ジョグジャカルタ)とパジャジャラン大学(バンドゥン)に、大学生8名と教員2名が訪問しました。
 モハメディアン大学では、同校で実施した「インターナショナル・サマースクール」に参加しました。各国からの参加者とともに熱帯農業に関する講義や演習を受講しました。
 パジャジャラン大学では有機農業や天然資源に関するシンポジウムに参加し、各自がそれぞれの研究や学生生活、地元などについて発表しました。また、ウビ・チレンボ(チレンボ村の甘藷)など地域作物の有機農場などを視察しました。


▲羽田から12時間。ようやく着いたジョグジャカルタは明らかに熱帯だった。


▲モハメディアン大のサマースクール開会式。学部長の挨拶に期待感が高まる。


▲講義:質疑応答を積極的にこなす山大生たち。


▲模擬授業:50名を超える学部生の強烈な熱気にたじろぐ。準備の成果を発揮できるか?!

 


屋外講義:上)火山、下)海岸地域の農業を現場で学ぶ。ガジャマダ大学から派遣された先生の説明はとてもわかり易く、質問にも丁寧に答えて下さった。


▲屋外演習の合間:初めて見たインド洋に誰もが感動を隠せなかった。


▲屋外演習の一コマ:講師は著名な有機水稲栽培農家。有機農法を講義いただく。有機果物、お米、タニシ、タウナギのご馳走に感謝。


▲屋外実習の一コマ:水田生物(タウナギ)の調査。 手についた匂いが懐かしい。


▲課外授業:バティックの伝統技法を学ぶ。オリジナルな模様でハンカチを製作した。


▲野外実習の一コマ:伝統農法を体験する。現地の小学生との熱い交流。牛に翻弄される。


▲閉会式の様子:学長による素晴らしい歌の後はジョグジャ伝統民謡に合わせダンスで交流。なぜか日本の盆踊りになる。


▲パジャジャラン大学で開催されたシンポで発表した。300人の聴衆の前で緊張する。


▲ウビチレンボ(チレンボ村の甘藷という意味)有機農場を視察する。あらゆるウビチレンボ料理をたくさんご馳走していただいた。


▲現場視察の一コマ:熱帯の農地を視察した。密林を漕ぎ歩き、ぽっかりと現れたキャッサバ畑。照り返しの熱気がたまらない。


▲サウー(小屋)の中でしばし休憩する。


▲無事帰国:お疲れ様でした。

~参加者の声~

☆「振り返ると、学生や先生方と共に過ごし助け合えた事が、日々を乗り越える大事な力になっていた気がします。こういった大学企画だからこそ可能な体験、幾多の専門的学習を、学部生のうちに経験できることは大変貴重で、自分も参加させていただき幸せに思います。日頃どれだけ枠に囚われ物事を考えているか、学ぶ楽しさ等、新たな気付きや学び得るものが多い充実した海外研修でした。」

☆「今回、私は初めて海外へ足を運びました。緊張もあり少しの間体調を崩してしまいましたが、インドネシアのみなさんはとても優しく貴重な体験もたくさんできました。参加することができて良かったです!」

☆「インドネシアでは宗教、食文化、気候、人々の活力に至るまで、日本との違いに圧倒されるばかりでした。毎日が刺激的で、自分自身の視野の広がりを強く実感しています。また常に英語に触れていたことから、英語力の向上も実感できています。インドネシアでの経験は有り難く、人生の糧となり得る貴重なものとなりました。参加できてよかったと心から思っています。」

☆「今回のプログラムに参加して得た知識、経験、友人は自分にとってかけがえのなり、また英語のみでしかコミュニケーションのとれない環境はとても良い刺激になりました。インドネシアでの12日間は人生初の体験が多くとても濃密な時間を過ごせたと感じました。このような機会があれば後輩に薦め、できればまた参加したいと思いました。」

☆「日本の大学とは異なった環境で授業やプレゼンなど多くのことを経験できたことによって、インドネシアの文化や人の暖かさを知ることができたとともに、自分の考え方に新たな視点を持つことができました。」

☆「青い空、その下に広がる水田、そこで働く人々。 小学生と一緒に機関車型のバスに揺られながら、見えた景色です。その時ふと、いやはっきりと「もう一度ここへ来よう。」そう思ったことを覚えています。
言葉だけではその素晴らしさを言い尽くせない、気候も人もあったかい国、インドネシア。もし機会があるのなら、ぜひとも一度訪れて頂きたい国です。」

☆「元気と明るさはどこでも必要なのだと実感しました。両国を比較すると、日本は負のオーラに満ちており、自分もまたそうだと思いました。」

☆「インドネシアの農業について、高温多湿の気候下で汗を垂らしながら、土や植物に触れたり、臭いを嗅いだり、食べたりすることで、五感を使って記憶に焼き付けることができました。また、活発でおおらかなインドネシアの方々との交流を通して、日々を充実して過ごすヒントが得られました。」

☆「山大生ってヤッパリいいな、と思わされる研修でした。インドネシアの国、自然、人々や文化はどれも活力に満ち溢れ、とても刺激的でした。その中で山大生は随所でチカラを発揮しました。彼らがきらめく機会を提供したい。ある日の未明、彼方から聞こえるコーランに耳を傾けながら思ったことです。 」

☆「今回のサマースクールは、農学が好きで、とにかく、いろいろなことを学びたいという学生さんが集まっていました。新しいことを吸収するだけでなく、インドネシアの大学生と交流することにより、新しいつながりも生まれ、これからも、学びたいという気持ちを大切にしていこうと改めて感じました。」