山形大学農学部

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渡部徹教授「平成29年度土木学会東北支部技術開発賞」を受賞

 平成30年5月29日(火)、ホテルメトロポリタン仙台で開催された平成30年度公益財団法人土木学会東北支部総会において、本学の渡部徹教授(水環境工学)が平成29年度技術開発賞を受賞しました。

 この賞は,土木工学に関して優れた技術開発や研究を行った技術者や研究者を表彰するもので,独自の創意工夫によって土木技術の発展に大いに貢献すると認められた研究成果が対象となります。

 受賞対象となった研究題目は「下水処理水を利用した酒米栽培システムにおける玄米品質の評価」。本研究では、付加価値の高い作物として酒造好適米に着目し,下水処理水を用いて栽培試験を行った結果,得られた玄米は一般的に求められる品質を満たす上に,醸造工程に重要な影響を及ぼすカリウムの含有量が高いことを明らかにしました。
 本受賞は、渡部教授が長年取り組んでいる下水処理水を用いた水稲栽培技術を酒米栽培に応用した,秋田工業高等専門学校との共同研究の成果に対する受賞となります。

 渡部教授は、「2年前に,下水処理水を利用した飼料用米栽培に関する研究 で,この賞を受賞しました。今回はそれを発展させた研究で,しかも隣県秋田での取り組みが評価され,喜びもひとしおです。これからも,東北の他県そして全国へと,共同研究のネットワークを広げていきたいです。」と今回の受賞の喜びと今後の抱負を述べました。