山形大学農学部

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一般公開講演会「登山者協働による山岳地の管理」を開催しました

 9月12日(水)の夕方(18~19時半)、北海道大学大学院農学研究院の愛甲哲也准教授をお迎えして一般公開の講演会を開催しました。愛甲准教授は、造園学の視座から、地域や市民との協働による自然公園、都市公園の管理のあり方について研究されています。今回は大学院講義の講師としてお越しいただきましたが、多くの市民の皆さまにも聴いていただきたいと講演会として企画しました。

 演題は「登山者協働による山岳地の管理 -大雪山とアディロンダックの事例から-」。北海道の大雪山国立公園におけるグレーディングのことや、登山者+行政+研究者の協働により登山道の維持管理を進めている大雪山・山守隊のこと、またアメリカのアディロンダックにおける環境の維持管理システムのこと、などなど。飯豊・朝日連峰において市民、行政、専門家協働の登山環境保全を進めている身としては、どのお話しも興味深く、様々な示唆に富むものでした。地元の関係者だけでなく、そこに一般登山客(地域外からの参画者)の協力をドンドン呼び込むような仕組みが早急に必要なのだと、改めて気づかされました。

 講師を快諾いただき貴重なお話しをご披露いただいた愛甲准教授にはこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。また、講演会にお集まりいただいた皆さま、ありがとうございました。                        講演会世話人:菊池俊一准教授(森林科学コース)

  

(2018.9.28)