山形大学農学部

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ひらめき☆ときめきサイエンス「生物の多様性を考える」を開催しました

 平成30年9月29日(土)、ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI「生物の多様性を考える-土壌微生物・植物・昆虫間の相互作用-」を開催し、県内外から15名の高校生が参加しました。
 このイベントは、独立行政法人日本学術振興会の研究成果の社会還元・普及事業の一つとして、大学の講義や実験を体験しながら科学の楽しさや日常生活との関わりを理解してもらおうと、全国の高校生を対象に平成20年度から実施しており今年で11回目の開催となりました。
 開講式では、林田光祐学部長が「この機会を通して農学に興味を持ってもらいたい」と挨拶。続けて、実施代表者の安田弘法理事が「楽しむことが一番大事。来た時よりもいい表情になっていることを期待します」と激励しました。

 
▲林田学部長(左)と実施代表者の安田理事(右) 

 佐藤智准教授による講義「生物の多様性を考える」でスタートし、少し緊張気味の受講生たちは佐藤先生のユーモアあふれる授業にリラックスした様子でした。

 俵谷圭太郎教授による実験「土壌微生物を観察する-菌根菌の役割」では、顕微鏡を使用し菌の採取に挑戦。科学のへの興味を持ってもらえるよう、家に持ち帰って観察できる「菌根菌キット」が配付されました。

 

 西澤隆教授、村山秀樹教授による実験「植物を分析する-ポリフェノールの役割」では、普段触れることのできない大学の実験設備を使用しながら、お茶に含まれるポリフェノール量を測定しました。

 

 佐藤智准教授による実験「昆虫を観察する-植食者と捕食者の関係」では、実験圃場に移動し、除草処理を行った区画、除草を行っていない区画からサンプルを採集。参加者同士が協力しながら、それぞれに含まれる昆虫を種類ごとに計数し、これらの結果の傾向と差異が生じる理由について考察しました。

 

 昼食およびクッキータイムでは、教員・学生・大学院生・留学生と楽しく歓談し交流しました。農学部では今後も高校生が気軽に先端の研究に触れることができるような企画を実施していきます。今回ご参加いただきました高校生の皆さん、ありがとうございました。

 

(2018.10.4)