山形大学農学部

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アジアの水・食・健康リスク講座(第2回海外セミナー in タイ・バンコク・カセサート大学におけるセミナー)を実施しました


はじめに,渡部先生(山形大学)とウィライ先生(カセサート大学)からお互いの大学の紹介とレクチャーがありました。


続いて,今回のセミナーの概要とフィールドワークの実施先について説明を受けました。その後,教員のサポートのもとで,フィールドワークの計画について話し合いました。


フィールドワーク先の廃棄物処分場を見学し,浸出水のサンプリングをしました。さすがは熱帯の国タイ。涼しい時期とは言え,昼間の野外は暑い・・・


処分場の周辺にある農地で,水・土・作物をサンプリングしました。英語とタイ語を駆使して,農家へのインタビューもしました。カセサート大学に戻った後も,持ち帰ったサンプルの処理などで大忙しでした。


フィールドワークの結果をもとに,最後にディスカッションをしました。同じアジアの国でありながら,気候も食べ物も習慣もタイと日本では大違い。でも,安心・安全な食を求める気持ちは同じ。長年タイで研究をしている渡部先生はもちろん,このセミナーに参加した学生の中からも将来,タイのために働く人が出てくれることを期待しています。チャート先生,ウィライ先生,ありがとうございました。


最終日には,バンコクで一番新しい下水処理場を見学しました。都市下水の処理だけでなく,処理水の再利用に関する取組についても学びました。

 

<学生からの感想>
1.Shineundarga Dagva (M1 – モンゴルから留学生)
This was my first time going to Thailand and also going with students to research to foreign country. It was such an eye-opening experience. I was able to improve my knowledges about the environmental problems in Thailand and more importantly I got to make good Thailand friends before I come. So, I would like to thank our university for this opportunity. Thank you so much.

2. 間野 由里恵 (B4)
本セミナーでは山形大学から日本人、ベトナム人、モンゴル人を含む13名がこのセミナーに参加し、タイの学生とともに水、食、健康リスクについて考えました。現地では、農家周辺の現状を理解したうえでその周辺の農家を対象とした質問を話しあって決め、グループにわかれて農家を訪問し、水、肥料、農薬について聞き取り調査を行いました。その後調査結果をもとに学生どうしで議論を重ねながらスライドを作成し、最終日に成果発表をしました。このセミナーに参加をしたことで、多国籍に富んだなか英語によるコミュニケーションを実践で向上させ、異文化交流で互いの理解を深めることの難しさや喜びを学ぶことができました。また、タイの水や農家の実態を目の当たりにしたうえで健康リスクについて考えを深めたことは、水や食が抱える問題の身近さを認識する貴重な機会となりました。

3. 佐藤 可菜恵 (B2)
タイのバンコクで9月16日から22日までの7日間サマースクールを行いました。この研修ではカセサート大学の学生3名と協力してバンコク現地農家へ水管理、肥料、農薬についてインタビュー調査や大学内で最終プレゼンテーションを行いました。研修中コミュニケーションはすべて英語で行われ、タイやベトナムの学生と意思疎通をする中で自分の英語力のなさを痛感しました。今回をきっかけに日々の英語学習を意欲的に取り組んでいきたいです。また、今回のサマースクールを通してタイの伝統的な料理、文化、生活に触れることができました。このような機会があったら参加して東南アジアの農業の現状、さらなる産業社会の発展について考えていきたいです。

4. 森 祐哉 (B2)
今回は「アジアの水・食・健康リスク講座第2回海外セミナー」に参加し9月16日から9月22日の7日間タイで研修を行いました。内容としてはカセサート大学の学生と現地の農地や湖沼でのサンプリングや英語での講義やプレゼンテーションを行いました。現地の学生とコミュニケーションを取った際になかなか伝わらない事があり、自分の英語力に課題がある事に気付けました。また、異文化にも触れ合うことができました。現地に行ったからこそ気付けたこと、感じたことが沢山ありとても貴重な体験ができました。この体験をさせて下さった先生方、仲良くして下さった先輩方皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。また来年も参加したいです。

(2018.10.25)