山形大学農学部

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食品・応用生命科学コース 食品栄養化学分野の井上奈穂准教授が 2017年度農芸化学女性研究者賞を受賞

平成29年3月17日〜20日に京都府京都市で開催された日本農芸化学会2017年度大会において、食品・応用生命科学コース 食品栄養化学分野の井上奈穂准教授が2017年度農芸化学女性研究者賞を受賞されました。今回、17日にウェスティン都ホテル京都で受賞式が、18日に京都女子大学で受賞講演が行われました。

日本農芸化学会は、農芸化学分野の基礎及び応用研究の進歩を図り、それを通じて科学、技術、文化の発展に寄与することにより人類の福祉の向上に資することを目的として、1924年に設立された学術団体です。
内閣府策定の第5期科学技術基本計画のひとつ「科学技術イノベーションの基盤的な力の強化」で “女性の能力を最大限に発揮できる環境を整備し、その活躍を促進していくことが不可欠”と謳われています。

農芸化学分野においても研究および産業の発展を図るために、女性研究者の人材育成と各分野での活躍が必要と考えられています。今年度より、大学、公的研究機関、企業等で研究・開発に従事し優れた成果を挙げている女性研究者を顕彰することで“支援”し“可視化”する目的で、3つの賞が創設されました。
農芸化学女性研究者賞は、農芸化学分野で顕著な研究成果をあげた女性研究者を顕彰する賞であり、井上准教授は第一回目の受賞者となられました。

井上奈穂准教授


今回の受賞題目「植物性機能性成分による病態発症改善機能に関する研究」では、食経験が豊富で安全性が高いと考えられる「植物性食品」に着目し、それらに含まれる「植物性機能性成分」による肥満誘発性病態の予防・改善作用に関する研究結果について、病態モデル動物および培養細胞での評価を中心に講演されました。