研究紹介
#12 ウイロイドの防除と利用に関する研究
ウイロイドは植物に感染する最小の病原体であり,250~400塩基程度の短いRNAのみからなります。植物体に侵入すると,複製を繰り返しながら全身に拡がり,葉の斑点や果実の奇形,植物体の矮化(小さくなる)などの病気を引き起こします。ウイロイドはこれまでに45種以上が報告されており,農作物ではジャガイモ,トマト,トウガラシ,ホップ,モモ,カンキツ,アボカド,キクなどの様々な品目で被害が報告されています。
本研究室では,ウイロイドに感染しにくい抵抗性品種の育種やワクチン開発に繋げることを目指し,ウイロイドが特定の宿主に感染する仕組みやウイロイドが病気を引き起こす仕組みの解明を行っています。
■2024.10.7掲載
研究一覧
- #01「DNA解析で紅花や青苧の起源を探る」 笹沼 恒男(植物遺伝・育種学)
- #02 「メタボロミクスで生命現象を理解する」 及川 彰(農産物生理化学)
- #03「風土に調和した在来作物の古くて、新しい"つくりかた"を次世代へ」渡辺 理絵(環境地理学)
- #04「鳴声を利用してシカとサルを自動で検知する低コスト技術を開発 」江成 広斗(森林保全管理学)
- #05 「 農業簿記・会計を用いた農業者のマネジメント能力の向上 」家串 哲生(農業会計学)
- #06 「 無限の可能性―微生物から天然物の探索― 」 塩野 義人(発酵制御学)
- #07 「 ロボットやドローンで作物の病害を検出索― 」 小林 隆 (植物病理学)
- #08 「 無人機による山形県の森林の樹種分類やバイオマスと健全性の情報取得 」 ロペス・ラリー (森林学)
- #09 「 人間と機械が協調するスマート農業 」 片平 光彦 (農業機械学)
- #10 「 山形で進める野生哺乳類の生態研究 」 斎藤 昌幸 (景観生態学・野生動物学)
- #11 「 体の抗酸化能を高める機能性成分の探索」 小林 翔 (食品栄養科学)