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研究紹介

#12 ウイロイドの防除と利用に関する研究

准教授 鍋島 朋之(野菜園芸学)

ウイロイドは植物に感染する最小の病原体であり,250~400塩基程度の短いRNAのみからなります。植物体に侵入すると,複製を繰り返しながら全身に拡がり,葉の斑点や果実の奇形,植物体の矮化(小さくなる)などの病気を引き起こします。ウイロイドはこれまでに45種以上が報告されており,農作物ではジャガイモ,トマト,トウガラシ,ホップ,モモ,カンキツ,アボカド,キクなどの様々な品目で被害が報告されています。
本研究室では,ウイロイドに感染しにくい抵抗性品種の育種やワクチン開発に繋げることを目指し,ウイロイドが特定の宿主に感染する仕組みやウイロイドが病気を引き起こす仕組みの解明を行っています。

 

▲ウイロイドに感染したトマトの茎頂部の切片(青く染色された部位にウイロイドが存在する)
▲ウイロイドに感染し,発病したベンサミアナタバコ
▲ベンサミアナタバコにウイロイドを接種している様子

■2024.10.7掲載


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